春休みの頃から、またちょくちょく会うようになり、まりあが3年になった夏休みに不満そうに言ってきた。
「商売あがったりやぁ」
援助交際仲間が1人 やくざな男に
「なに勝手に わしらのシマで商売しとんねん」
と因縁をつけられたらしく、まりあが仲裁に入り、売り上げの一部を渡すという事で話をつけたらしい。
「無茶すんなよ」
「大丈夫やぁ、チンケな男やぁ」
カバンから取り出した名刺を見せながら言った。
見るからに やくざな名刺だったが、そこに書かれていた男に見覚えがあった。
確かに チンケな野郎だった。
その後も、まりあは援交を続けながら俺の部屋でマンガを読み、俺に抱かれた。
いつからか
「オッチャン…どうしたら気持ちいいんやぁ?オッチャンは気持ちいいんかぁ?」
と聞いてきて
「あぁ…アカン、うち…もう…イキそうやぁ…オッチャンは…まだかぁ?…まだかぁ?…うち…先にイッてもいいかぁ?…いいかぁ?」
と俺と一緒にイキたがるようになってきた。
そんな まりあを抱きながら
他の男にも
そうなのか?
と やるせない気持ちになってしまう…。
そんな気持ちを抱いたまま また冬が来た。
「オッチャン、めっちゃ大きいヤツやでぇ」
「デカイのを買っといてやるよ」
「楽しみやぁ!サンタが帰る頃には行くからなぁ」
俺はケーキ屋に寄り
HappyBirthday
18
とチョコで書かれたケーキを受け取りアパートへと帰った。
何故か 俺は浮かれていた。
こんなの似合わねぇよなと嘘ぶきながら まりあが来るのを待っていた。
くだらないクリスマスの番組も終わり、日付が変わった。
一度 まりあに電話してみたが繋がらず、その日はカギを開けたまま寝たが、朝になっても まりあは来る事もなく
そして誕生日の26日も過ぎた。
仕事を終え 電話してみたが、やはりずっと繋がらないままだった。
部屋に帰り、お早めにお召し上がり下さい と貼られているケーキを捨て、まりあが読んでいたマンガをペラペラとめくっていると、途中にシオリ代わりに挟んでいたのだろうか、まりあのプリクラがハラリと落ちた。
拾って見てみると、変な化粧をしてピースをしながら、楽しそうに笑っていた。
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