10時頃海に着いた。車を停め浜辺へ下りた。天気がよく暖かかったがシーズンじゃないから人影はまばらで、サーファーが少しいるだけだった。それでも由美は余程嬉しかったのか水際ではしゃいだ。「あんまりはしゃぐと汚れるぞ」 と言うとクルッと俺を見て「は~い」と満面の笑顔で言った。俺は大きめな流木に腰をかけ由美を見つめていた。キラキラと光る水面にはしゃぐ少女、なんか映画のワンシーンを観てる様な錯覚に囚われた。そんな事思っていたら由美が近づいてきて「お兄さんお腹すいた」と言ってきた。時間を見ると12時を過ぎていたので「よし飯食べに行くか」「やったぁ!」「でもその前にその砂だらけの足洗わないとな」「は~い」と言って、トイレの隣りにあった水道で足を洗った。洗ってる間に車からタオルを取り出し由美に渡した。駐車場から直ぐの店に入り、俺は鮭尽くし丼を由美は海鮮丼を頼んだ。食べながら「凄い楽しそうだったね」 と言うと「うん!お父さん逹と来た以来だから…」と言った「そっかこんだけ喜んでくれると俺も嬉しいよ」と言うと「エヘヘっ」と笑った。「これおいし~」「漁港が直ぐそこだから凄い新鮮だね」など話した。
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