帰る前にもう一度念を推した。「ちゃんとしてくださいね」そう言って車を発進した。…時間はまだ昼前だったので「温泉行きたい人?」と言うと後ろの朋子が「あっいいね!行きたぁい」と言った。由美が「温泉の前に…行きたい所あるんだけど…」と言ってきたので「どこ?」と聞くと「〇〇寺」「お寺?」「うん…お墓参りしておきたい」と言った。「近くなの?」「うん」「わかった温泉はその後ね」途中スーパーで花と線香を買って、由美のナビでお寺に着いた。お墓に着いてお供え物を添えて、手を合わせた。(由美は俺が責任持って育てます。安心してください)と心の中で言った。祈り終わって由美を見ると、まだ熱心に祈っていた。(色々報告してるんだろうな)と思った。終わるのを待った。「熱心に祈ってたね!なんて報告したの?」と聞くと「大丈夫だから心配しないでかな」それだけじゃないのは分かっていたが聞かなかった。「じゃっ温泉に向かいま~す」「は~い」と2人が声を揃えて言った。温泉に着いた。「おぉ暫く来ない間に結構変わったなぁ」「そうなの?」建物の入り口で朋子がお金を出そうとしたので、「朋、俺が出すからいいよ」と言った。
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