「ここに来る前、捜索願が出てるかと思いここの警察署に行って来ました。だけど出ていませんでした。由美さんをどうしますか?」と聞いた。2人は気まずそうにして何も言わなかった。俺は続けて言った。「あなた方が由美さんにした事は知っています。由美さんを育てる気がないなら俺が責任を持って預かりますけど…」何も言わない。沈黙が流れる。「もういいです。由美さんは俺が預かります。あなた方は由美さんが学校に行ける様に転校の手続きをしてください」と言って手続きをする為に必要な物を書いた紙を渡した。「戸籍はここのままで、住民票はここに送って下さい。後はこっちで何とかしますから。後、由美さんの健康保険料のお金は毎月送りますので住所を教えてください。保険証が更新されたら必ず送って下さい。それと学校には来週中に転校する事を伝えて下さい。理由を聞かれたらS県に転勤が急に決まったと言って下さい。いいですね?」と言ったら小さく「はい」と言った。話しを済ませて由美の部屋に行って荷物をダンボールに積めて車に積んだ。由美の荷物はダンボール3つしかなかった。
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