「そんな事より由美ちゃん勉強するよ」と言って、もう一つのカバンを下ろして、中から教科書等をテーブルに出した。「その教科書どうしたん?」と俺が聞くと「姪っ子のお下がりだよ」「姪っ子ていくつなん?」 「今、中2」「なる程ね」(同じ年代の子がいるなら内容も大体同じか)と思った。「由美、勉強しっかりね」「はい」「じゃぁ始めるね」「お願いします」と言って2人は勉強を始めた。…「朋子さんここが解らない」「あぁそれはね」などのやり取りを横になりながら聞いていた。俺はそれを聞きながら朋子に教えて貰った事を思い出した。いつの間にか寝ていた。目が覚めた時既に暗くなっていた。体温計を手に取り熱を計った。平熱に下がっていた。由美が夕食の準備をしていた。「熱下がったよ」と由美に言うと「ホント?良かったぁ」 と嬉しそうに言った。「もうすぐ出来るから待ってて」と言ってキッチンに行った。TVを点けてやっていた番組を見た。準備が終わって由美が席に着いた。今夜のメニューは、消化のいいパスタとサラダそれと、トマトスープだった。「これ由美の手作り?」「うん」「凄いんだけど」
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