朝、会社に休む事を伝えた。この状態では病院へは車では行けないと判断して、タクシーを呼んだ。由美に財布を預け、着替えて外へ出てタクシーを待った。5分後タクシーが来て乗り込み、行き先を告げて病院に向かった。家から掛かり付けの病院まで20分位かかるので、タクシーの中で少し横になった。由美が「お兄ちゃん大丈夫?」と心配そうに言ったら運転手が「お兄さんなの?随分歳が離れてるんだねお嬢ちゃん」と聞いてきた。由美は「はいそうなんです」と答えた。…8時半頃病院に着いた。由美の肩を借り中に入って保険証と診察券を出した。朝早い事もあり他の患者も3人程しかいなかった。待合室で体温を計った。8.1℃…全然下がってなかった。俺の番が来て診察室に入り病状を先生に伝えると「点滴打つから病室に行って」と言われ、病室に行きベッドに寝た。やがて看護士さんが来て点滴を打ってくれた。看護士が由美を見て「初めて見るね」と聞いたので由美は「お兄ちゃんの友達の娘です。今、両親が海外出張してるので、お兄ちゃんの所でお世話になってるんです」と言うと「あぁそうなのしっかりしてるお嬢ちゃんね」と看護士が言った。
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