どの位寝たか覚えてないが、眠りが浅くなっている時に、由美が何か言っていたのが断片的に聞こえた。「信君…ちょっと……ストアに……くるね」「う…ん」と返事をした後カチャンと玄関が閉まる音が聞こえた。俺は眠りながら(どこか出掛けたんだな…)と思ってまた深い眠りに落ちた。どの位か解らないがまたカチャンと音がした。(喉が乾いたな)と思っていた時、何かが唇にあたり水みたいな物が入ってきた。少し飲むが上手く飲めずに口の脇から零れた。すると今度は唇に柔らかい感触があり、水みたいな物が入ってきた。今度は口が開かないので零れる事なく上手く飲めた。それが何度か続いた。…後で聞いたら由美が口移しで飲ませてくれたらしい。…人の体は不思議なもので、体の中に何か入ったら催したくなり、起きようとしたが体が言うこと利かない。それを察した由美が「トイレ?」と聞いたので「うん」と言うと「大きい方?小さい方?」と聞くので「小さい方」と答えると「ちょっと待って」と言ってキッチンの方へ行って手に尿瓶を持って戻ってきた。「それどうしたの?」と聞くと「さっき買ってきた」って答えた。
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