レス励みになります。ありがとうございます。さくらは3年生でした。
「このまま持っててあげるから拭いて」
こんな所を他の指導員に見られたら即クビになるだろう。さくらちゃんはカラカラと音をたててトイレットペーパーを手にとると、恥ずかしいのか、ちょんと股を拭いてペーパーを水に落としてしまった。
「拭けてないよ。ここ持ってて」
俺に言われるがままに水着をグイと横に広げて持ったまま俺を見ている。目には少し怯えたような色がでているのか。
「先生が拭いてあげる」
トイレットペーパーを手に取ると、まんこにあてがい、膣の中から出てきている体液をぬぐうようにして、そのまま縦筋に沿うように手を小刻みに動かした。
くちゅっ…ぶちゅ……
思わず生唾を飲み込んだ。
おりものだけでこんな音がするのだろうか…無意識にトイレットペーパーを目の前に持ってきて見てしまった。
尿を吸収したのではない。明らかにぬらぬらと光沢のある体液がついていた。
「…せんせい…」
さくらの声で目が覚めたように炉太が声をだした。
「おかしいなー。拭いても拭いても汁がついてるんだけど…」
「…先生、私もうオシッコでてないよ」
「うん。さくらちゃんさ、自分でお股さわったりしたことあるの?汚れた手でお股触るとばい菌が入ったりすることあってね…」
「……触ってない」
「そっかー。じゃあ…………誰かに触られたりしたことは?」
何も今そんなことを聞かなくてもいいじゃないか!と頭のすみでは思っているのだが、このキャンプでさくらちゃんと2人きりになれる機会が多いとは限らない。2年もこんな日を妄想してきたのだ、俺の理性が勝つ確立はほぼゼロだ。
「……」
「この光ってるのはオシッコじゃないんだよ。誰かに触られたりしてばい菌が入ってたら大変だから聞いてるだけ。大丈夫。誰にも言わないから、教えてくれる?」
「……」
うつむいて黙ってしまった。このまま嫌われたり警戒されて近づけなくなるのはどうしても避けたい。
「言いたくなかったら言わなくていいよ。でも怖い病気とかじゃないはずだけど…」
と突然、ログハウスの扉の開く音がして元気な声が聞こえてきた。
「先生~!さくらちゃんまだー?カノンもオシッコー!」
心臓が飛び出しそうなほど驚いた。人は心底驚くと、とても滑稽な動きをするものだ。俺は手に持っていたトイレットペーパーをポトリと落とすとともに、それこそしゃがんだまま垂直にピョンっと飛び上がった。
「先生」
ふと見上げるとさくらちゃんがクスクスと笑っている。よほど変な顔もしていたのだろう。ゴリラに似ていると言われる俺のゴツい顔が間抜けた素っ頓狂な顔になっていたのは想像に難くない。
横にずらしていた水着を元に戻して、トイレから出ると2年生のカノンちゃんが慌ててトイレに駆け込んでいった。
もう少しで消毒と称してイタズラできたかもしれないのに…と残念な気もするが、カノンちゃんに助けられたのだろう。そんな嘘でイタズラしたらすぐにバレてしまっただろうし、何よりさくらちゃんの顔からは警戒したような複雑な表情が消えていた。
そのカノンちゃんも例に漏れず、苦労しながら用を足しているのか中々出てこない。ログハウスの玄関先で彼女を待っていた。
「先生…誰かに触られたらお股が濡れたりするようになるの?」
「え?」
「病気なの?私、たぶん、触られたことがあると思う」
突然の告白に、自分から聞いておきながら動揺を隠すことができずに言葉が出てこない。
そこでカノンちゃんがトイレから出てきた。この子はこういうタイミングで動く何かを持っているのだろう。
なんとなく話し辛くなって、3人で川に戻ることにした。ログハウスを出て、川に下る階段をかけ降りていくカノンちゃんの背中を見ているときだった。
「さっきのこと…誰にも言わないでね」
ぽそっと少女がつぶやいた。策を練ってもとうてい2人だけの秘密など作れないというのに、さくらの方から持ち込んだこの秘密を誰かにバラすような愚かなことは絶対にしない。
「誰にも言わないよ。あまり言いふらすようなことでもなさそうだし、さくらちゃんが黙っていたのは正しいことだよ」
「でも何か聞きたいことが出来たら、いつでも先生のとこにおいで。僕だけに話すくらいなら大丈夫だから」
それから30分もしたら次のスケジュールの準備に入った。
川遊びを終えたあと子供達の学習の時間中に、新人はパートのおばさんと共に飯の準備をする。川で遊んだ後に勉強など、疲れてできないのじゃないかと思われるが、そうでもない。
川で見つけた石や葉っぱを英語で紹介したり、そういったものを使って、これまた英語で工作をするのだ。
学習とは言っても児童にとっては遊びの延長となっていて、これが毎日違うテーマで用意されているのだから非常にうまく出来ている。
夜はそれぞれのコテージやログハウスで就寝する。低学年は指導員の近くの山側のコテージで、高学年は少し川に近い方にセッティングされている。
指導員は夜中にも何度か見回りをすることになっている。さくらちゃんのログハウスに潜り込みたいのだが、この日を含めて3日間、そんなチャンスは巡ってこなかった。
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