酔いを覚ます為ソファーで微睡んでいたら「義君…ちょっと部屋に来て」と千佳が言った。覚束ない足取りで部屋に行った。「何?」と言って千佳の部屋のこたつに入る。「あのね…今日このまま泊まっていって…」「でも…泊まるってなっても一緒には…」「だから私に作戦があるの」「作戦?どんな?」「あのね…」千佳の作戦はこうだ。いつもの様に勉強を見て、いつの間にか俺が寝てしまった事にするらしい。「どう?これなら一緒にいられるよ」「策士だねぇ」「じゃぁパパが寝たら実行するね?」「分かった」…暫くすると母親が上がってくる気配がした。俺は座ったまま寝てる振りをした。「千佳…お風呂入っちゃいなさい」「ママ…義君寝ちゃった」「あら?寝ちゃったの?慣れないお酒呑んだからかしら…」「バイトとか忙しかったみたいよ」「しょうがないわね~下に布団用意したのに…コレじゃぁ…パパも寝ちゃったし」「このままで大丈夫でしょ」「そうねっ起こすのも可哀想だし…じゃぁ千佳ママもう寝るわね…あなたも早く寝なさいよ」「は~いお休みぃ」「お休み」と言って母親は下の自分達の寝室に行った。
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