電車に乗り千佳を送って行った。保土ヶ谷で降りガラガラとキャリーを引きながら、坂道を登り千佳の家に着いた。小高い丘の端に千佳の家はあった。呼び鈴を鳴らすと玄関が開いた。「お帰り」と母親が言った。「お久しぶりです」「あら…義弘君?わぁすっかり大人になってぇ…2年振りだっけ?」「そうです」…千佳の母、義兄の姉で37歳美形である。旦那は出世して40にして銀行の支店長だ。義兄の会社にも出資しているらしい。…中に通されリビングのソファーに座った。昔話をしていると旦那が帰ってきた。「おっ!?義弘君か…久しぶりだね」この夫妻は快く歓迎してくれた。…大学の話しになり教師になりたいと話すと、「千佳の家庭教師してくれ」と言われた。これはチャンスだと思い引き受けた。…こうして上手く千佳の家庭教師になった。…そのまま夕食をご馳走になった。夕飯が終わり早速千佳の勉強を見る為、千佳の部屋に行った。「義君…これで堂々と家に来れるねっ」と言ってキスをしてきて笑った。
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