これは…本当はもっと前からだったのかも知れませんが、私が気付いたのは…
夏前のあの日以来、『香奈の身に危険が…』と善からぬ妄想が頭から離れなくなってから‥の事です。
私達の住むマンションの前が娘の登校班の集合場所になっており…
毎朝、高学年の男の子二人‥低学年の男の子一人女の子二人と‥私の娘で集まって登校しています。
毎朝、その子供達の姿を見ながら通勤する私でしたが、ある日…
いつものように、通りに面した一室のベランダ前に集まっている子供達の中で、私に手を振る娘を見ると…
娘の直ぐ後…地面から娘の穿いているスカートの裾辺りの高さまで続くブロック塀と、その上にあるフェンスの‥隙間5.6センチの間から人影が見えました。
当然、住人が居るので人影があっても何ら不思議ではないのですが…
問題はその人影の『見え方』でした。
普通その高さならば脚しか見えないはずなのに、男性らしき胸の辺りが見えたのです。
その様子を見て気にはなりましたが、その意図を考える事もなくその場を離れました…
次の日から‥それを注意深く見続けると、その塀に背を向けて立つ娘の真後ろの隙間から‥男の顔の目の辺りが覗いているのを見つけました。
その隙間の奥は‥塀に背を向けて立つ娘からは勿論、塀際に立つ他の子供達の目線からも見えるはずのない高さです。
離れた所に立つ私の目線からはハッキリ見え‥その男も私に気付いたのか、直ぐに姿を消しましたが…
道路より高い位置にあるベランダの床から‥あの隙間に顔をもって来るには、這いつくばらないと出来ないはずです
(そこまでして…何を…もしかして!?)
次の日、私はそのベランダから死角になるような所から、注意深く見ていると…
やはり、隙間から男の顔が覗いています…
そして、塀際に立つ娘が腰を屈めた瞬間…男の顔が隙間に近付き、娘のスカートの中を覗き込んでいたのです。
その男は間違いなく私達と同じ一階に、母親と二人で住む…40過ぎの男『石田』でした。
色白で小肥り‥いつもボサボサの頭髪で…噂によるとニートで引きこもりの…こちらが挨拶しても無視をするこの男に良い印象はなく、寧ろ不気味な感じでした。
誰にも気付かれていないと思っているのか…石田は目を大きく見開いて‥娘のスカートの中を執拗に覗き込み、時折見える無精髭の口元は舌舐めずりをしています。
しかし、石田が娘を覗いているのか…スカートの中が見えているのかは確証は得ません
私に出来る事は石田の視界に入る事くらいで、娘達が登校するまで一緒に居てやれる時間もなく、歯痒い思いをしていた…ある日…
『自転車がベトベト…』
休日、娘が友達と遊ぶ為‥自宅を出て直ぐに帰って来て、手を洗い始めました。
直ぐに自転車置き場に向かうと…
娘の自転車のサドルやグリップに、粘りを帯びた液体を塗りたくられていて…
その質感や匂いは紛れもなく精液でした。
直ぐに防犯カメラを確認すると…それは全く違う方を向いていました。
「まだベトベトする~何これ~」
手を洗い戻って来た娘には‥この液体が何なのか分かるはずもなく、ただただ不機嫌な様子でしたが…
(こんな薄汚い物が香奈の手に…洗っても取れないなんて…)
幼い娘が何処の誰とも分からない男の精液で汚されてしまった事に‥私は肩を落としながら自転車に着いた汚れを落としていました。
(こんな事をするのは誰なんだ!?)
私の脳裏には石田の顔しか浮かびませんでしたが…
その数週間後…その悪戯は手口が悪質になって再び起こりました。
帰宅した娘が慌てて着替えを済ますと、「見てよコレ…」と穿いていたショートパンツの股間辺りが濡れているのを見せて来ました。
聞くと「自転車のイスから染み出して来た」との事
娘の自転車を確認すると…サドルの丁度股間が当たる辺りに小さな切れ込みがあり、その周辺を押すとブジュッブジュッ‥と粘りを帯びた液体が出て来ました…
その質感 匂いはやはり精液でした。
「も~パンツまで染みて来たんだよ…」
困惑顔の娘に…
(パンツまでって…精液が香奈の大切な部分に…?!)
私は激しく動揺し「は、早く洗って来なさい!」と娘を怒鳴り付けてしまいました。
(あんなに大きな染みを…いったい何れだけの量の精液を…)
娘の下着に着いた精液の染みの大きさに…この主の娘に対する執着の強さに恐怖を感じた私は…管理会社に事情を話して防犯カメラの固定を依頼しました。
その日以来、娘の自転車に悪戯される事はなくなりましたが…
夏休みに入り‥娘があの『海の動画』にあったサークル活動から帰宅した翌々日…
家族で出掛け‥深夜に帰宅した日の事
「あれ?!あれ?!ない…」
「どうした?!」
洗濯物を取り込む妻の声に近付いてみると…
「干しておいたのが無くなってるの…」
「え…そんな事はないだろ、よく探してみなよ…」
「本当にないの…香奈の下着と水着がないの…」
「ええ!?風強かったから、その辺に飛ばされてるんじゃないか?」
娘の下着三枚と競泳水着が無くなっていると言う妻の言葉に…
最初、私は盗まれたなどとは夢にも思いませんでしたが…何処を探してもみつからず…
徐々に盗まれた事が現実味を帯びてくる中…
「よりによって香奈の下着だけ…まさか?!」
デザインや材質は違う物の‥サイズ感はほぼ変わらない妻の下着には一斎手を付けず…
娘の下着だけを…更に競泳水着を盗む手口に…真っ先に石田の顔が浮かびました。
私の部屋と石田の部屋のベランダは道路に面してない部分で‥避難用の薄い壁で遮られています。
その壁とフェンスに遮られた所をよじ登れば侵入は可能ですが、フェンスの数十センチ向こうは民家があり
(まさか…そんな事出来るのか?!)
と言う思いでした…が…
数日後…夜に私がタバコを吸う為に、ベランダに出た時の事でした…
タバコを吹かしながら、何となく視線を落とすと…
ベランダの隅にグレーの布がくしゃくしゃに丸まった状態で落ちているのを見つけ、拾い上げてみると…
それは見覚えのある娘の下着でした。
鼓動の早まりを感じる中、それを恐る恐る広げてみると…
緩やかなV字を描く‥薄いグレーのシルエット…その袂、頼りなく‥か細いその部分が無惨に引き裂かれ…そこに染み着く粘着液…
大切な娘の秘部が直接触れるその場所に切れ目を入れて‥肉の塊でミシミシを音を立てながら‥強引に押し広げ‥貫いた事を想像させる切り口
肉の塊で引き裂かれ、激しく擦られたであろうその部分は…ボロボロにされるほど何度も何度も激しく扱いた事を容易に想像させ…
ボロボロにされた切り口に放出された大量の精液が…
(あぁ…なんてことを…)
精液で汚された娘の下着…
肉塊でボロボロに引き裂かれた娘の下着…
(こ、こんな物で香奈が…犯されてしまったら……………だ、駄目だ…そんな事考えるな…治まれ…)
たかが下着とは言え、大切な娘が身に付けていた物
憔悴すると同時に『あの感覚』が私の中で沸き上がり、みるみるうちに硬くなっていく私自身に戸惑いを感じながらも…
それをポケットにしまい、家族に気付かれないように捨てました。
石田の件については全て私の思い込みの可能性もありますが…
今でも、まるで我が物顔で娘のスカートの中を覗き込んでいる石田を見ると…とても、そうは思えません。
最も最近の出来事としては…
私達家族で出掛けた時の事です。
車で二時間走り到着したアウトレットモール…
こんな遠くには、あの中年男も谷も石田も祭の男達も居ない…
私は呪縛から開放された気分で、楽しい時間を過ごしていました。
が…目的の子供服売場でのタイムセールでの事です。
広い店内の一角に設けられたタイムセールの会場には‥『一着98円~』と言う安さに時間前から、ざっと100人以上の客が詰め掛けていました。
そんな中‥娘 妻 私とそれぞれが離れて、目的の服の近くで待機していました。
タイムセールが始まると一気に走りだす人波…
小さな娘の姿はあっと言う間に見えなくなり、私は目的の服を手にすると直ぐに娘の元へ向かいました。
満員電車のような人垣を掻き分け、遠くに娘を見つけると…
娘は手に取った服を持ち‥俯いたまま動きません。
(何かあったのか?!)
そう思った私が更に近付こうとすると、娘の姿が人波に揉まれるようにして見えなくなる時に…男の手が娘のスカートの中に入って行くのがハッキリ見えました。
(こんなところで、痴漢?!)
慌てた私は迷惑も顧みず、人垣を押し退けるように進みましたが…
思うように進めない中…最初一人だった男が‥二人三人四人と娘に手を伸ばしていくのが見えました。
(このやろう!!どさくさに紛れて…この中には絶対に人の親もいるだろ…許せん)
か弱い娘を集団で痴漢する大人達にこれ以上ない怒りが込み上げ、やっとの思いで近付いて
「香奈!大丈夫か…」
声を張り上げると、男達は何事もなかったかのように…散って行きました。
残された娘のスカートはまくり上がり、下着があともう少しで下ろされてしまうところでした。
目に涙を溜めて乱れた服を治す娘の左手には‥強く握られた指の跡がハッキリ残っていました。
(なんで…香奈ばかりにこんな事が起きるんだ…俺がこんなだからか?!
香奈は畜生から逃れられないのか…)
楽しいはずの遠出が…最悪に…
沈んだ気持ちでハンドルを握る私の心は崩壊寸前でした…
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