壁の穴2
奈緒の心臓が早鐘を打つ。膝をつき、腰を浮かせた体勢のまま、彼女は壁の向こうから漂ってくる獣臭い男の匂いに肺が満たされるのを感じていた。先ほどまでの恐怖は、熱く粘つく背徳感へと変質し、理性を溶かし始めていた。彼女は震える指先を、虫食いのように不格好に開いた壁の穴へと伸ばした。石膏のボロボロと崩れる感触が指先に伝わる。彼女はその穴の縁を爪でひっかき、強引に少し広げる。白い粉が舞い落ちるが、気にしない。
奈緒は顔を壁に押し付けた。冷たい感触が頬に食い込む。彼女は大きくなった穴の向こう側に、潤った唇を密着させる。そして、意識の底から湧き上がる衝動に従い、ピンク色の舌を突き出した。穴の隙間から覗くその舌先は、壁の向こうの暗闇に向かって、淫らな誘いの合図を送っていた。
「ぐぅぅ」
壁の向こうで空気が歪んだような音がした。毒島の荒い呼吸音が止まり、椅子が軋む音が響く。次の瞬間、奈緒の目の前の穴に、どす黒い影が覆いかぶさった。毒島だった。彼はその不潔で脂ぎった大きな口を、壁の穴に強烈に押し付けてきた。奈緒の突き出した舌を捉えると、彼はまるで飢えた獣が獲物の喉笛に噛み付くかのように、強烈な吸引力で舌を吸い上げた。
「っ、んんっ!?」
奈緒の喉から奥が引きずられるような変な声が漏れる。毒島の口は臭かった。タバコのヤニ、唾液、そして蓄積された男の臭みが、壁の穴を通して直接奈緒の嗅覚を犯す。彼のザラザラとした無精髭が、穴の縁を擦れて不快な音を立てる。だが、その不快感が逆に奈緒の秘部を熱く煽った。毒島の分厚くて粗雑な舌が、奈緒の舌を絡め取り、貪るように絡みつく。唾液が混ざり合い、泡立ち、奈緒の口元から溢れ出して白く細い顎を伝い、黒のレースのブラジャーへと滴り落ちていく。
毒島の喉の奥から、低く唸るような音が漏れ聞こえてくる。彼はたまらなくなったのだ。口での接触だけではもう満足できない。彼は一度口を離すと、すぐに別の「モノ」を穴に押し当ててきた。
それは、先ほど奈緒が覗き見て驚愕した、あの異様に巨大な男根だった。
ドロリとした粘液に濡れた先端が、穴の縁を擦りながら押し込まれてくる。赤黒く脈打つ異形の醜悪な肉棒が奈緒に迫る。毒島は腰を突き出し、その肉の塊を奈緒の待ち受ける口へとゆっくりと、しかし確実に挿入し始めた。
奈緒は目を閉じ、口を大きく開けて受け入れた。ギリギリと広がる顎の関節。穴の向こうから押し出されてくる熱く硬い肉塊が、彼女の口腔内を満たしていく。先端が喉の奥に触れ、強烈な圧迫感と窒息感が襲う。
「んぐっ……むぅっ……!」
奈緒は鼻息を荒くし、その巨大なチンポを咥え込んだ。毒島の体臭が、直接的に彼女の口内に充満する。生臭い、しかし圧倒的な男の臭気。奈緒は自分の右手を股間に滑らせた。すでに濡れそぼっていた秘部の裂け目を、細い紐のTバックパンティの隙間から強く擦り上げる。中指がクリトリスを擦り、電流のような快感が背骨を駆け上がる。
彼女は壁の穴を通して突き出された毒島の男根を、喉奥まで受け入れながら、艶めかしく頭を動かした。前後に、そして側面を円を描くように舐め上げていく。上顎と舌で亀頭を刺激し、唾液で濡らし、奉仕する。自分のオマンコを指で激しく愛撫するたびに、口の中の動きが乱れ、毒島のチンポを喉の奥で締め付けた。唾液と毒島のカウパー液が混ざり合い、ジュルジュルと卑猥な水音が部屋に響き渡る。
「くっ、すげぇな……この女……」
毒島の壁越しの呟き声が聞こえる。奈緒はさらに興奮し、黒いレースに包まれた乳房を揺らしながら、執拗で粘り気のあるフェラチオを続けた。自分の指は愛液でぐちょぐちょになり、Tバックの布地を浸して透かせていた。
しかし、毒島の限界も近づいていた。あまりにも気持ちよく、あまりにも卑猥な奈緒の口の感触に、彼は耐えきれなくなったのだ。
「待て、待てよ……」
毒島は荒い息をつきながら、腰を引いた。巨大な男根が奈緒の口から抜けていく。ヌプリという粘着質な音と共に、唾液の糸が引いた。口の中に空虚感が残るが、奈緒の瞳は潤み、まだ足りないという色で燃え上がっていた。
彼女は自分のオマンコを愛撫していた手を止めなかった。激しくしごくのをやめ、中指と薬指を自分の体内へと深く挿入した。熱く濡れた粘膜に指を絡め、たっぷりと愛液を塗り付ける。匂いが立つ。濃厚で、甘酸っぱい、成熟した雌の匂い。
奈緒はその指を引き抜くと、白く濁った液体が糸を引く指先を、今度は壁の穴へと差し入れた。
「あぁん……」
指先が穴の向こう側の空気に触れる。毒島はそれを見逃さなかった。彼は鼻を鳴らし、奈緒の指についた匂いを嗅ぎつけた。それは彼にとって極上のフェロモンだった。
毒島の顔が再び穴に近づく。彼は奈緒の差し出した指を、まるで貴重な獲物のように、汚く不潔な口でむしゃぶりついた。
「んぐっ! んぅっ!」
彼は指先を噛み、舐め、吸い上げる。粗い舌の表面が指の皺に入り込み、奈緒の愛液を一滴残らず舐め取っていく。毒島の熱い息が穴を通して伝わり、奈緒の手首を焼くように熱い。彼は貪欲に、飢えたように、奈緒のオマンコの味を堪能していた。その光景を想像するだけで、奈緒の太ももの内側は愛液でさらに濡れそぼり、張りのある肌が艶めかしく光り輝くのだった。
つづく
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