ある日、美咲の家に行くと家の中から男の声が聞こえてきました。
何か揉め事のようでした。
私は家の裏の勝手口から家に入り、こっそり中の様子を覗いました。
戸の隙間から覗くと、美咲の話している相手の男は60は越えていそうな頭の禿げかけた男でした。
背広姿の男は居間のいすに腰掛けて、和服姿の美咲に厳しい表情で話していました。
話しの内容はどうやら、美咲がこの男に借りている借金の話のようでした。
『今日は利息だけでも頂いて帰るよ。』
『もう少しだけ待ってくださいな。必ず返しますから。』
『おやおや、もう3か月もそうやって返済を伸ばしているじゃありませんか。』
『ほんとうにすみませんが、もう少しだけ、、、』
美咲の相手はどうやら近所の高利貸しの男のようでした。
『そんなことより、こないだの話は真剣に考えてくれたのかな。
美咲さんさえワシの後入りに来てくれるのなら、500万の借金も利息も帳消しにしてあげると言ったじゃろ。
あの気持ちにウソはないのじゃよ。』
『どうか、それは堪忍してください。』
男は美咲の拒否の返事に腹をたてたようでした。
『じょうだんじゃない。あんた返すあてもないのじゃろ。500万貸したのも、あんたじゃから貸したというのに。』
男は立ち上がると美咲に迫りました。
椅子に座った美咲にむりやりキスしたのでした。
呉服屋の経営が大変なことは以前美咲から聞いていました。
しかし500万も借金があることは知りませんでした。
男は美咲の口に無理やり舌を入れているようでした。
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