妻が今ショウタと何をしているのかを妄想すると、私の鼓動はにわかに速くなり、口が乾き、急いで水を飲みました。
いよいよ、私の妻が、マリが、他の男に寝取られるのです。
本当にこんなことをして良かったのか。
自問しました。
いや、良かったのだ。自分の欲望を満たすには、他に方法はなかったのです。
それで妻も満足するのならウィンウィンではないか。
今、妻は何をしているのだろうか。
始まったのか?
シャワーは家で浴びてたから、もうキスくらいはしたのだろうか?
いや、打ち解けるために話をしているだけだろうか。
いやいや、マリは服を荒々しく脱がされて、ベッドに押し倒されて、、、
妄想する私は脳裏にその場面が次々に浮かんできて、止まらなくなっていました。
突然スマホからメッセージの着信音がしました。
「今、ホテルの部屋。中はこんな感じだよ。」
と、誰も写ってない部屋の写真が妻から送られてきました。
私はたまらなくなって妻に電話をしました。
電話に出た妻の態度はそっけないものでした。
『コーヒー入れて話してたところ。もう、シラけるからユウ君はかけてこないで。また、帰ってから話すから。』
そう言って、ピシリと電話を切ってしまいました。
電話の終わりにショウタの笑い声が聞こえたような気がしました。
私は、一人ぽつんと部屋に取り残された気がしました。
それから何時間経っても妻は帰って来ず、夜の10時を過ぎました。
6時間あまり経過したことになります。
私はテレビを観ても内容が頭に入ってこず、悶々と妻とショウタが今頃何をしているかを妄想していました。
一度は交わったに違いありません。
どうして妻は何も連絡してこないのだろうか。
とうとう我慢しきれずに2度目の電話をかけてみました。
けれども、スマホの電源が切られていることを伝える自動メッセージが流れて来るだけでした。
何かあったのかもしれない。急に私は不安になりました。
「だいじょうぶなの?」
私はメッセージを出してみました。
でもスマホの電源を切っているのでは意味がありません。
私がプレイに立ち会うことを妻が嫌がらなければ、こんな心配はしなくて済んだのです。
でも、今からそれを言っても仕方がない。
落ち着けと何度も自分に言い聞かせるのですが、心配する気持ちは消えないのでした。
私は仕方なく、酒で不安を紛らわせようと、冷蔵庫にあった酎ハイを飲み始めました。
一本、また一本と。そうしているうちに私は眠りこけてしまったのでした。
夜中の2時すぎ、ようやく妻は帰って来ました。
『ごめんなさい。彼に気に入られちゃって、なかなか離してくれなくて。』
『それで、どうだったの?話を聞かせてよ。』
『疲れちゃって、休みたいの。話はまた今度にして。』
『スマホの電源を切ってるから、心配したよ。』
『ああ、ごめん、ごめん。もう、寝るね。』
そう言って、妻は寝室のベッドに入ってしまったのでした。
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