それは初めて、俺が母に『オンナ』を感じた瞬間だった。
どうしてそんな場所を覗いたのか、何を探そうとしていたのかは、今となっては覚えていない。
ただ10歳になる直前の夏の日、両親の寝室のタンスの引き出しの奥で 見つけてしまった。
それは、下品なくらいツヤツヤと光る真っ黒いバイブだった。
それを見た瞬間、理由も分からないまま興奮してしまった。
悍ましいくらい卑猥だと思った。
ボコボコと波打ち うねっているグロテスクな棒には誇張された血管が 前後左右に何本も這いまわっていた。
巨大な蛇の頭のような形をした亀頭には、子供心に怖いと思うくらい狂暴なカリがあった。
1つ目のスイッチを押すと、その全体がウネウネとグライドした。
2つ目のスイッチを押すと根元のパールのリングが左に、3つ目のスイッチを押すと また別のリングが右に回転する。
4つ目のスイッチは根元の突起の振動の強弱を調整するためにあるようだった。
色も、形も、全てが異様なほど卑猥だった。
その存在に俺はどうしようもなく卑猥で濃い性の雰囲気を感じてしまったのを覚えている。
そしてその日から、その時に感じた感情がそのまま母に向かってしまうのを 自分では止められなかった。
母の卑猥で下品な恥ずかしい秘密を知ってしまった興奮は いつまでたっても消えなかった。
この感情が、きっとイケない事だという事は、当時の俺の拙い性知識でも何となく理解していた。
誰にも知られてはいけないと思った。
だからこそ その歪んだ欲望は深く大きく育っていってしまった。
悶々とする日々を過ごすうち、母は いったいいつコレを使っているのだろうと考えるようになった。
きっと父親のいる時間じゃないと なんとなく決めつけていた。
それはただの勘でしかなかったが、きっとバイブの隠していた場所や雰囲気からそう思ったのだと思う。
父にも隠している母の秘密・・・いやらしくて卑猥な、誰にも言えない秘密・・・そう思うと興奮した。
母がコレを使う姿を見てみたいと思うようになるのに、時間は そんなにかからなかった。
どんな姿勢で使っているのか・・・その時、どんな顔をしているのか・・・
そして、あの明るくてマジメな母が どんな風に乱れるのかを見てみたい・・・
その日から、俺はタンスの引き出しの観察を始めた。
毎日のように母に隠れて寝室に忍び込み、タンスの引き出しを開けてバイブの位置と向きを覚えて観察する。
動かしたらすぐに分かるようにスイッチの方向を工夫したりもした。
毎週、火曜日と金曜日に使っているらしいと知った日は歓喜したし興奮した。
そしてその次の週の火曜日、俺は学校をサボって母を監視しする事にした。
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