その夜、私はなんとも言えない興奮を覚えていた。
妻は何もなかったと言わんばかりに、スヤスヤと寝ている。
、、、あれはなんだったんだ。
ケンって、、、男性だよなぁ、、、
凄い興奮、人を増やす、、、
なんのことだ、いや、そんなはずは、、、
意味を頭では理解しようとするが、心がついてこない。
、、、妻に限ってそんなことは、、、
でも、、、
一人押し問答となり、考えが纏まらない。
そうだ、、、確認をしてみよう、、、
ふとそんな考えが横切り、隣で寝ている妻に触れようとするが、、、
いやいや待て待て、触れ合いなんてどれくらいしていない、、、いまさら妻に触れるのか?
結局、私は答えのない自問自答に、頭を悩まされるのだが、股間だけが熱くなっていた。
それから数日が経った週末に、またも妻から飲み会に行くこと告げられる。
「なんか立て続けでごめんなさいね!!
前回と同じメンバーだから、帰るのが遅くなると思うの、だからあなたは先に寝ててね!!」
出勤前の金曜日の朝に、突然そんなことを言われる。
「、、、わかった!!気を付けて!!
なんかあったら連絡してくれ!!」
私はそう告げて家を出た。
普段と変わらない様に会社で業務をこなす。
けれど、私の中のモヤモヤが消える事はなく、むしろ時間が経つにつれ、なんとも言えない高揚感が高まっていく。
ダメだ、、、これでは仕事にならない、、、
結局、私は会社を早退して妻の勤務先に向かう事にした。
妻の勤め先は某工場地帯の一画にある、とある物流センター、業務内容は物流品の仕分け作業で、大体週三勤務のパートをしている。
私は妻の退社時刻に合わせ、勤務先から少し離れたところから、妻の退社を待っていた。
帰宅と思われる数人の人が出て行く中に、妻の姿を見つける。
良かった、、、妻は本当に女性同僚と飲み会なんだ。
遠くから見るかぎり、妻の周りには同年代の女性だけで、いかにもこれからみんなでお店に行く、そんな雰囲気を感じさせており、私は安堵の思いを抱きながら妻達と距離を置き妻の跡を追った。
けれど、駅に着くと雰囲気が一変する。
妻は先ほどの同僚達と別れ、一人家とは別の方向のホームに向かい、到着した電車に乗り込んでしまった。
私も慌てて別の車両に乗り込み、妻が居るであろう車両に向かう。
妻は車両のドアに寄り掛かり、一人でスマホをいじっていた。
私は妻に気付かれない様に、人の影に隠れながらそんな妻の様子を見ていた。
妻が二駅目の郊外の駅で降りる、、、
ここは何もない駅なのに、、、
そう思うと、急スピードで胸が高鳴り、再びなんとも言えない高揚感に襲われる。
妻に気付かれない様に跡をつけると、妻は少し古びたカラオケ屋に入って行った。
店の前で店内の様子を伺い、少し躊躇をするも意を決して店の中に入るのだが、そこには妻の姿はなかった。
とりあえずカウンターで受付を済ませて、指定された部屋に入る。
しばしどうするかと考えたあと、ドリンクバーを取りに行く途中に、歌声が聴こえる部屋を覗き見しながら歩いていると、妻とおぼしき姿の女性を見かける、、、
207号室、、、
その部屋から漏れる歌声は男性のものだった、、、。
ドリンクを取って部屋に戻り、震える手で飲み物を一口含んだあと、一呼吸して室内の受話器をとる、、、
「はい!!フロントです。」
若い女性の声が耳に響く。
「あのすいません、、、なんか機械の調子が悪いので、部屋を変えて頂けませんか?例えばドリンクバーに近い208号室とか、、、」
「、、、はい、、、かしこまりました。
すぐに用意いたします。しばしお待ち下さい。」
事前に208号室が空いているのは、チェックをしていた。
程なくして、女性の店員さんに208号室を案内される。
部屋に入るなり壁越しに隣の音を確認すると、妻とおぼしき女性の声と複数の男性の声が聞こえてくる。
私はスマホを取り出して、妻に電話をする、、、
長い着信音のあと、ようやく妻が電話に出る、、、。
私はすぐに通話を声の分離に切り替え、、、
「あっ、、あなた、、、どうしたの、、、」
「、、、ごめんね、ちょっと帰宅途中に足を挫いてしまってね、これから帰って来れる?」
「、、、あっ、、、その、、、ごっ、、ごめんな、、、
さい、、、ちょっと、、、あっ、、、いま、、、すごっ、、、く、、、盛り上、、、がって、、いるの、、、」
「、、、そうだね、、、本当にごめんね、、、」
「とだなぁ、、、に、、、シップ、、、あっ、、、あるから、、、ごっ、、、ごめんなさい、、、ココ、、、電波何、、、悪い、、、んっ、、、から、、、切る、、、
わね、、、」
妻は慌てる感じて電話を切った。
私は部屋の隅々を見渡し、ある事に気が付く、、、
「、、、ここは古いカラオケ屋だから、防犯カメラがないんだ、、、」
震える手を抑え心を落ち着かせて、目を閉じて耳を澄ませると、、、
隣から男が歌う声と、ケラケラと笑う男達の声、、、
そして微かにパンパンと肉が弾ける音に合わせる様に、女が淫靡にあえぐ声が聞こえていた、、、。
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