「親子にしろ、他人にしろ…段々と月日が流れると変わっていくもの…買い物をしている美しい御婦人も年老いてゆく…小学生のような少年も次第に成長していく…誰にも止められねー事よ…でもな、不変的な面も其処には有るんよ。」聞けば聞くほど頭の中は混乱して行く。掃除に来たはずなのに哲学のような話しをされたから無理もない。「歳とって行くのは分かるけど…不変的ってなんや?」そう聞き返した。「もう一度、目瞑って想像してみろ…どんな風景だ?」「そうだな…御婦人が野菜か何かを手に持って見ている。近くに小学生…6年くらいかな?男の子が立っている…そんな感じかな。」自分の脳裏に浮かぶ状況を伝えた。「そんなところだな…でもな、御婦人も50歳とはいえ、女だ。男の子も小学生と言えど男だ。分かるか?」分かるような分からないような問い問答である。「分からねーか?歳とかに惑わされるな…茂坊が見えているのは表向きの姿だ。其処にはな…男と女しか居ないんよ…もし、二人が互いに意識し、異性と見なしたらどうなる?」言葉が出てこない。想像した事すら無かった。「男の子はな…御婦人を女…いや、一人の雌として見てしまう。同じように50歳の御婦人もしかり、小学生の男の子を男…雄と感じ取ってしまうしな…何て言うかな…小学生の男の子が50歳の御婦人を抱き…雌雄の営みが始まっても不思議では無いんと思うんよ」彼女の話しを聞きながら次第に身体中の血液が一部分に集中していくのが分かった。「おばさん…それって、その御婦人と小学生の男の子が…つまり何て言うかな…交尾を始めても不思議じゃないって事?」そう言うと、おばさんは一言だけ付け加えた。「古の昔からそうして、今に繋がってんよ。」そう言うと彼女は腰を上げた。
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