「茂坊は、おばさんの事好きだって言ってくれたべ…本当に嬉しかったよ。私も若かったら茂坊みたいな男に惚れたべな。」以前の話しを覚えていてくれたようだ。野良着を着ているが、着物などを着たら演歌歌手のような妖艶な姿になりそうだ。そんな顔立ちをしていたからだ。「私は60だ、茂坊は17か?そんな歳の差…どう思う?」唐突に聞かれても答えは出てこなかった。(滑稽な話だよな…おばさんからしたらまだまだ若造だ…惚れた腫れたの話でないぺな…)そう感じ取った。「おばさんな…歳って云うもんは、物差しと一緒だと思うんよ。1ミリが1歳。私は60ミリ、茂坊は17ミリか…私はそう思ってんよ。たいした話でもないべ…」「うん、そう言われると…」仕事の事など忘れておばさんとの話に没頭していた。「茂坊は背が高いな?いくつある?」「178センチかな…」ここまで行くと話の主導権は彼女にあった。「もうそんなに大きくなったか…。赤ん坊の時は、母さんに背負われて畑に居たもんだが。」笑いながら昔話を語っていた。スポーツをしていたせいか、体格には自信があった。178センチで体重も80キロ近い。損か、得かは考えたことも無かった。こんな話しをして今日も一日が終わった。
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