「まず座れ…」おばさんは、近くに合ったコンテナ箱を裏返すと腰を下ろした。僕も言葉に従うようにコンテナ箱を持って来るとそこに腰を下ろした。「茂坊…彼女はいねーのか?」こちらを向きながら聞いてきた。「いね…あんまり興味無くて…」それを聞くと小さく頷いた。「そうか、茂坊は女子(おなご)に興味ねーのか?」「いや…そうじゃ無くて…同級生とかには興味がね…ただそれだけだけど…」更に続けざまに質問が来る。「んじゃ、どげな女子が好きなんだ?」逃げ場を失うような問い詰めである。「おばさんのような歳上…」それ以上は何も言えない。「そうか、私みてーな女子が好きか。茂坊は嬉しいこと言ってくれんね。」そう言いながら笑った。自分にとっては本当の事を言ったまでである。「私のどこが好きだ?」答えに詰まった。主観的に答えるべきか、客観的に答えるべきか…を悩んでいた。「おばさんの全部が好きだ。綺麗だし、優しいし…こんな考え…変だべか?」手探りで何かを探すような…或いは、自分の気持を相手に尋ねているような答えしか出来なかった。
※元投稿はこちら >>