「うふっ、あの女どこまで耐えられるかしらね」
新しいお茶を淹れながら、麗華が呟きながら、最初のお茶に混ぜた倍の量の“媚薬”をお茶に入れるのだった。
「あの、今の奥様ですよね、なぜ私の旧姓をご存知なのですか?」
絵梨子は、琢磨に疑問を投げかけた。
「俺が教えたからだ、美波絵梨子さん」
「し、調べたんですか!」
絵梨子が、琢磨を睨みつける。
「あはは、違う違う、俺さ、あんたのファンだったんだよねぇ、もう10年以上前になるか、あんたが毎朝やってたお天気コーナー、美人女子大生が出てたヤツ、毎朝早起きして見てたんだぜぇ、まさか俺の娘をレイプした男の妻があんただったなんて、驚いたぜ」
絵梨子は、学生時代に1年間だけ、テレビ局のお天気お姉さんのアルバイトをするしていた。
人気はダントツで、卒業後のアナウンサー勧誘までされていた過去があった。
しかし、絵梨子は華々しい世界は苦手で、アルバイトを辞める時も、散々引き止められていた。
「だから、警察沙汰にしないで、示談の話をしようって思った訳だよ」
絵梨子は、このヤクザ男が私のファンだった、ならば悪い様にはならないだろうと、少しホッとしていた。
今から、地獄に堕とされるとも知らずに。
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