「泉ちゃん、、、今日はいちだんと黒髪が艷やかだね、、、服もオシャレだし凄く似合ってるよ、、、」
カイトの視線が胸に吸い寄せられるのを意識する。
しかし何故か嫌な気はしない。
「高村くんだって、、、素敵だよ、、、」
「うん、お世辞ありがとう、、、」
「違うよ、、もう、、、」
「さっきも言ったけど、奢らせて欲しい、、、何か食べよう、、、俺、腹ペコなんだ、、、」
「本当にいいの?」
子供ぽい言い草だけどイヤミがまるで無い。
外見だけでなく女が惹きつけられるはずだと改めて納得する。
「気にしないでくれ、、、相原には今度別に奢るから、、、」
「うん、じゃあ、ご馳走になる、、、」
二人は歩きだした。
「やっぱり高村くんて背が高いよね、、、」
「あんまり高すぎるのもな、、、」
「ううん、、、わたしはいいと思う、、、」
「そっか、、、泉ちゃんは160ぐらいか、、、丁度いいよな、、、」
「そうだけどさ、、、」
「不満なのか?」
「ううん、、、身長はいいんだけど、、、太って見られるし、、、」
「そんなこと無いだろう、、、それこそ丁度いいと思うけど、、、」
「本当に?」
「ああ、、、俺、痩せた女は好きじゃないし、やっぱり女性らしいスタイルの人がいいな、、、泉ちゃんみたいに、、、」
「そっか、、、」
嬉しい気分になりカイトの言葉のマネをする。
「それに泉ちゃん、、、凄くキレイになったよな、、、」
「ええっ、、、またまた、それこそお世辞でしょう?」
「違うよ、、、高校のときから可愛かったけどさ、、、人妻になったせいかな、、、優しくて色っぽい美人って感じ、、、」
「美人て、、、遥や高村くんの彼女みたいな人を言うんだよ、、、みんなそう言うと思うよ、、、」
「みんななんて関係無いな、、、俺がキレイだと思うオンナが美人なの、、それでいいんだよ、、、」
彼らしいと思う、、、
そしてそんな彼に褒められることが凄く嬉しい。
夫のコウタはそんなこと言ってくれない、、、
「何食べたい?」
「う〜ん、、、あれ、、イタリアンカラオケってなに?」
「ああ、、、イタリア料理が食べられるカラオケだよ、、、何度か行ったけど料理は本格的で美味しいし、ワインは特にバッチリ、、、」
「ええっ、、、興味ある、、、」
「俺は構わないけど、、、」
「それに高村くんの歌、また聞きたいし、、、」
「えっ、、、」
「結婚式の二次会で歌ったでしょう?凄く上手かった、、、昔の歌だったけど、、、お母さんが大好きで時々歌ってて、、、わたしも凄く好きな歌だったの、、、」
「覚えてたんだ、、、」
「うん、、、高村くんのシクラメンの人って誰なんだろうって思っちゃった、、、凄く覚えてる、、、また聞きたい、、、」
「構わないけど、、、泉のも聞きたいな、、、」
「うん、もちろん、、、歌うの好きだし、、、」
「よし、じゃあ入ろうか?」
「うん、ゴーしよう、、、」
部屋に通され料理を注文する。
パスタとピザをひとつずつ頼みシェアして食べることにした。
そしてグラスワインを一杯ずつ。
交代で4曲歌ったところで食事が届いた。
「本当に美味しいね、、、ワインも最高、、、」
「だろう?」
泉の頬が酔いでほんのり染まってる。
「ねえ、高村くん、覚えてる?」
「えっ、何を?」
「わたしが足首を捻挫して、、、」
高3の夏休み前だった。
コウタと階段を降りるとき足を滑らせ転んでしまった。
それを支えようとしたコウタは手首を捻ってしまった。
泉も足首を捻ってしまい痛みで自分では立つことも出来なかった。
周りに人だかりが出来て心配してくれた。
女子達が手を貸して立たせてくれたが歩けない。
そこに通りかかったカイトが泉に背中を向けた。
「おんぶしてやる、、、乗れ、、、」
「えっ、、、でも、、、」
「相原は手首をケガしたから出来ないだろう、、、いいから乗れ、、、」
有無を言わさない口調だった。
コウタを見ると頷いてくれた。
そしてカイトは保健室まで運んでくれた。
幸いなことに二人とも捻挫で済んだ。
「覚えてるよ、、、」
「わたし、、、メッチャ恥ずかしかったけど、、、高村くんの背中が凄く大きく感じて、なんだか安心したんだよね、、、」
「そっか、、、俺も泉ちゃんのこと、大きいなって感じたけど、、、」
「えっ?大きいって?」
あっ、、、おんぶで背中に、、、オッパイが、、、
「高村くんのエッチ、、、」
「ゴメン、ゴメン、、、でも俺も男だからな、、、」
「もう、、、でもあのときはありがとう、、、」
「どういたしまして、、、」
「そういえば彼女のことで相談あるんだよね?」
「うん、、、実は最近ギクシャクして、、、うまくいってない、、、」
「どうして?ケンカでもしたの?」
「それは無い、、、」
「彼女、凄く美人だし、、、性格とか?」
「いや、凄く優しいし、気もつくし、、、俺に尽くしてくれていい子だよ、、、」
「まさか、、、浮気とか?」
「それも無い、、、多分、、、」
「じゃあ何が、、、益々分からないだけど、、、」
「セックス、、、なんだ、、、」
「えっ、、、ええっ、、、」
余りのことに動転しそうになる。
しかしよほどのことなんだろう、、、
はぐらかしてはいけない、、、
ちゃんと聞かないと、、、
それに、、、興味も、、、ある、、、
「セックスって、、、高村くんの方?それとも彼女が、、、その、、、不感症とか?」
「違うんだ、、、彼女はメッチャ感じやすいし、セックスも積極的で思い切りイッテくれるよ、、、」
積極的って、、、何するの?
わたしもしてること?
思い切りイク?
わたしは思い切りイッたこと、、、あるの?
普通にはイッてると思うけど、、、
だったら何が不満なの?
「俺さ、、、一回目より二回目、三回目の方が燃えていくんだ、、、」
「それって、、、続けてっていうこと?」
「もちろん休憩は挟むよ、、、でも俺は最低でも三回はしたい、、、」
最低でも三回、、、それって絶倫じゃん、、、
「でも彼女は一回だけでイキまくってグッタリしちゃうんだ、、、二回目は乗り気じゃなくて、おざなりの付き合いというか、、、」
イキまくる、、、
どんなセックスなの、、、
大きいと言ってたけど、、、
そのせいもあるのかな、、、
考えるだけでカラダが熱くなる。
わたしも高村くんにされたら、、、
イキまくっちゃうの?
あ~ん、、、ダメ、、、ムズムズしちゃう、、、
「彼女は好きだけど、、、セックスは大切だと思うんだ、、、」
「そう、、だよね、、、でもさ、、、高村くん、一回が激し過ぎるんじゃない?それを分散したら、、、」
「ダメだよ、そんなぬるま湯みたいなセックス、、、セックスって激しく求め合って思い切り愛し合うものだろう?」
「う、、うん、、、そう、、かも、、、」
ぬるま湯セックス、、、
わたし達夫婦はどうなんだろう?分からない、、、男は夫しか知らないし、、、そのぬるま湯すら最近はほとんど無い、、、
「泉ちゃんはどうなんだ?」
「どうって、、、そんなこと言えないよ、、、」
「俺のだけ聞いておいて、ズルいぞ、、、」
それもそうだ、、、
わたしが聞くから無理をして話してくれるんだ、、、
でも恥ずかしい、、、
「だって、、、この頃シテ無いし、、、たまにシテも一回だけだから、、、」
顔を真っ赤にして、それでも本当のことを話す。
「今はなくても昔はあったろう?」
「うん、、、でもコウタはシテも二回だったし、、、うん、でもわたしも、、、その二回目の方が良かったかな、、、」
わたし、、、なんでこんなに正直に、、、
「ふ〜ん、、、泉ちゃん相手にたった二回か、、、俺だったら、、、」
えっ、えっ、、、わたしだったら、、、
「俺たち、、、相性いいかも、、、」
「相性って?」
「なあ、、、してみないか?」
「えっ、、、何を?」
「セックス、、、」
だよね、、、
「ええっ、ダメだよ、、、ムリムリムリ、、、わたし人妻だよ、、、コウタのお嫁さんだから、、、」
本当は興味はある、、、
それに相手がカイトなら、、、
独身だったら絶対受ける、、、
でも結婚してても一度きりなら、、、
秘密を守れるなら、、、
いや、やっぱりダメ、、、
「そうだよな、、、ゴメン、、、でも俺、泉ちゃんとだったらと思ったんだ、、、他のオンナとなんて考えても無いから、、、」
それって、、、
でも絶対ダメ、、、
つづく
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