それから智恵との連絡が途絶えてしまった。
メールをしても返事は無く、電話も繋がらない。
嫌われたのかな、、、
そんな思いが去来する。
いきなり会いに行こうかなとも考えたが智恵の立場を思うとそれも出来ない。
智恵に逢いたい、、、
そう思いながらもカイトは仕事に没頭するしか無かった。
そんなある日、泉から電話があった。
あれから何度もメールがあったが全てスルーしてきた。
カイトにとってはもう終わったこと、、、
しかしハッキリとケリをつけなければならない。
カイトは電話に出た。
「ねえ、どうしたの?返事も全然くれないで、、、そんなに忙しいの?」
イラついている声だった。
「そうだな、、、でもそれだけじゃない、、、」
「分かってる、、、あの日のドタキャン、怒ってるんでしょう?」
「いいや、、、怒ってないよ、、、」
「ウソ、、、でもあれはどうしても仕方なかったの、、、ねえ、わたしカイトに逢いたいよ、、、」
「仕方なかったって、、、何が?」
「それは、、、家庭の事情で、、、」
「ごまかさなくていい、、、全部知ってるんだ、、、」
「全部って、、、カイト、誤解してるよ、、、」
「誤解じゃない、、、泉は俺との約束を断って他の男とセックスした、、、」
「ど、どうして、、、」
「終わりにしよう、、、もう泉とは逢わない、、、」
「そんなの嫌!彼とは別れる、、、気の迷いだったの、、、カイトが一番好きなの、、、」
「もう遅いよ、、、」
「寂しかったの、、、カイトが忙しくて逢えなくて、、、そんなとき彼に強引に迫られて、、、」
泣き声だった。
しかし胸には響かない。
泉は初めからその気で人妻合コンに参加して、俺に抱かれた後も砂田に抱かれ続けた。
「ウソをついても分かってるんだ、、、ヤル気満々で人妻合コンに行ったんだろう?」
「違うよ、、、分かってない!他の男にも求められるのが嬉しかっただけ、、、好きとかなんてない、、、ねえ、これから逢おう、セックスしよう、、、セックスしたら分かって貰える、、、わたしが愛しているのはカイトだけだって、、、」
メチャクチャだ、、、
こんなオンナじゃ無かった、、、
「お前は好きでもない男とセックスするんだな?」
「それは、、、」
「もう泉が好きじゃないんだ、、、」
「えっ、、、」
「他に好きな人ができた、、、」
「ウソ、、だよね?」
「ウソじゃない、、、俺はその人を幸せにしたい、、、だから泉とは二度と逢わない、、、」
「嫌だ、、、わたしのことずっと好きだったって言ってたクセに、、、そんなの絶対にいや、、、」
「自分のしたことをよく考えろ、、、」
「そんな、、、彼のセックスに溺れただけなの、、、気持ち良かっただけ、、、心は本当にカイトだけ、、、赦して、お願い、、、」
「赦すとかじゃないんだ、、、もう泉が信じられない、、、もうこれ以上嫌いになりたくない、、、」
「あっ、ああああ、、、、ごめんなさい、カイト、、、」
「さようなら、泉、、、」
「嫌だよ、カイト!」
電話を切った。
すぐにまたかかってきたがブロックする。
やり切れない虚しさだけが心に残った。
つづく
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