閑話です、先日のお散歩デート募集の事です。
先日募集させていただいたお散歩デートの募集の結末です。
私からの募集は「一緒に街中でお散歩程度のデートをしませんか」なんて程度の募集でした。
沢山の方から応募いただきまして、その中から気になった方々のメールを主に回し、選んでいただく訳なのですが…
200人位のメールの中から主に回した20人位のメールの中でお一人、膨大な長文で応募いただけた方がいました。
大体メールの内容は一言二言三言の方がほとんどなのですが、その方からの応募はというと…
とてつもない程の長文メールで…読むだけで他の方より100倍時間を費やしたようなメールでした。
内容は私にさせたい事が書いてあるのですが…ファンタジーじみてると言うか…理解するにも結構時間をかけた程です。
(これを主に送ってみたら、主はこれを全部読むのかな?)なんて、からかうようなつもりで主にその方のメールを回しました。
主はあの凄まじい長文メールもちゃんと読んだみたいですね。
結果、主は「面白そうだから」とその方が選ばれました。
主よ…あれをちゃんと読むとは偉いゾ
応募の内容は私にやって欲しい要望が大半でした。
超要約すると「イメプレで設定を作ったレンタル彼女になりきって欲しい」というものでした。
ただ、その設定とやらが非常に私にとっては難解で複雑で細かく指定されてて…
まず「レンタル彼女」自体を知りませんでした。
そういう職業があるみたいですね。
早速「レンタル彼女」とやらを検索して調べると…男性が時間単位の普通のデートで料金を支払うシステムみたいですね、ふむふむ。
でそのレンタル彼女に成り切るのは良いんですが…私の成り切る設定はというと、
「接客の悪いお金に執着している手すら触れさせない態度の悪いレンタル彼女」に成り切って欲しいのだそうでした。
つまりナンネット活動での私のМ女としての信条とは真逆の女を演じろ…と、ふむふむ。
で、設定ではデート中のお客である男性は私の対応の不満が高まって遂に…
私に「途中から私を催眠術にかけて操り始める」というものでした。
ん…?さ、催眠術…?何…?突然なんのファンタジー?と思いましたが、当然催眠術にはかかった振りに成り切って欲しいといった模様でした。
この催眠術とやらも膨大な設定が色々あって…他にも要望が色々あって言って欲しい事やって欲しい事や振舞い方など…相当練りに練って考えたんだなぁと感心させられました。
ご要望を超端折るとこんな内容の希望の男性です。
以前に「苦情のお客に謝罪に訪れる社員」という希望の方がいましたが、今回は色んな意味でレベルが高いな…と。
よし…ここは一度…かかってみましょう催眠術とやらに!
催眠術のかけ方も色々あったり催眠術のかかり方も色々あったり、主を通して更に増える設定…。
頭にインプットするのも大変でしたけど、何よりも私がこの複雑なイメプレ的な内容に興味深々になってしまってました。
そして当日の夜…自宅を出て主と共に着ていく服を取りに行って現地に…。
車内から目を向けると約束した場所の路地に伝えられていた恰好の男性の姿が確認できます。
一旦男性に目配せして通り過ぎてからいよいよ車から降りて男性の元に歩み始めます。
今回はレンタル彼女だから私一人で男性の元に近づきます。
車内から降りると肌に直接当たる空気が今の自分の恰好を思い知らされます。
ホルターネックのやり過ぎなほどの背中から脇腹まで丸出しのノースリーブのトップスにフレアの超ミニスカート。
通行人の姿は全然無く他の車はたまに通るのが不安です。
いつもながら男性との顔合わせの瞬間は緊張します。
いつもなら照れ笑いを浮かべながら挨拶するのですが、今回の私は態度の悪いレンタル彼女です。
一瞬だけ男性と目を合わせてお辞儀を軽くして…(よし、始めるわよ…)
すぐにソッポ向いて「あのぅ、Aさんです?レンタル彼女の未鈴ですけどぉ」早速素っ気無い私です。
「遅かったですねぇでも来てくれてありがとうございますっ」って言ってくれたAさんに
「来るのは当たり前でしょっチョット遅れたけどその位イイでしょっ」
「とっとと始めましょう 私、明日早いから今日は早めに切り上げてもらう事にしますからね」とか
「あ~疲れたわ~」なんて早々に溜息ついたりして、いちいちトゲのあるセリフを口にして態度の悪いレンタル彼女を演じながらAさんと歩き始めます。
そして私の肩に手を組もうとするAさん、即Aさんの手を払い除ける私です。
「ゴメン…じゃあ手をつないでもいい?」ってAさんに「良いわけないでしょっ!」と冷たく拒否する私。
「お散歩デートだから歩くだけに決まってるでしょ!それに今、私に触った分は別で料金頂きますからねっ」
二人して歩きながらAさんから色々話しかけられもしますが、
「そんなのどうでもイイでしょっ」とか「そんなこと聞いて何か楽しい?」なんてアドリブも交えながら設定を演じている私は、我ながら横柄で愛想の悪いイヤ過ぎる女でした。
後にAさんから聞いたのですが、この時の私は無茶苦茶キツかったそうです。ごめんなさい。
そして遂にAさんが「未鈴さん、接客業でしょ?少し態度悪くないですか?」って。
「イヤなら私、もう帰りますよ、ていうか、ここでお支払いしてもらってお終いに…」と言いかける私に…
Aさんは指で形を作って私の顔の前に向けました。
(このハンドサインは…)
Aさんが差し向けたハンドサインは教えられていた設定の一つです、この瞬間私は操り人形になるのです。
これは首から下が硬直するハンドサインです。
Aさんの催眠術にかかった身体は自分の意志では全く動かせず、自由が効くのは顔だけです。
「ちょ…ちょっと待って…何か変…身体が突然…う、動けない…?」
「えっ? 身体がどうしました?」
「う、動けないのよ…何かいきなり動かなくて…どうなってるの…?」
真顔でこのイメプレを演じてるつもりの私です。
身体をピクリとも動かさずに顔だけ不安げな表情をAさんに向けて声を震わせます。
ここからが本当のお散歩デートのスタートです。
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