「…なら…お願いしようかしら…でも…出来たら顔は写らないようにお願いしたいの…そんな…モデルだなんて大層だから…」
こんな格好で店の宣伝写真をだなんて…それならばせめて顔だけは写らなければ…例え誰かが写真を見ても自分だと分からない様にと願う未鈴の抵抗だった。
「そういう事なら大丈夫よっ ちゃんとお顔は画像処理しておくから安心してねっ」
今の未鈴にはその女店長の言葉を信じるしかない…
「ほらっ早乙女さんっもっとシャンと立ってっ! もっと…こう…こうして…そのままよっ」
モデル立ちをあれこれ指示されながらカメラのシャッター音が続く。
「早乙女さんっ ダメよそれ…立っててもスカートの裾からアソコが覗いちゃってるわよっ 早乙女さんパンツ履いて無いんだからこんなの写ってたら宣伝どころかお店潰れちゃうわ~」
気付けば股下ゼロどころか股下マイナスとなっていた未鈴の激ミニスカートが女店長の手で摺り下げられ、まるでローライズの様なより一層の腰履き状態にさせられる。
ノースリーブの腕を上げ、腋を全開にさせられながら笑顔を強要されたまま撮影は続いていた。
(…あぁ…撮られてる…こんなみっともない恰好を…これがブログの写真になって…こんな恥ずかしい姿が宣伝だなんて…)
シャッター音と共にフラッシュの雨を浴びせられ続ける未鈴は、その一つ一つが突き刺さる様に未鈴の脳の狂わせる。
「…まぁこんな所かしら…協力してくれて嬉しいわ~ 早乙女さんありがとうね」
今回購入した大量の服を紙バッグに両手に下げ、呆けた様な顔で蛭間と共に店を後にし蛭間の車で自宅のマンション付近の路上まで送られる。
「…もう、この辺りで降ろしてもらえれば結構だわ…ここで着替えたら後は一人で歩いて帰るから…」
「歩いて?だったらたまには課長の自宅でも案内してもらおうかな~?そこのマンションでしょ?」
「…な、なんで方をウチにわざわざ…出来る訳ないでしょうっ…!」
「そうなんですか~?この前以来だしダンナさんに挨拶でもしたいな~なんて、こんな時間だしダンナさん居るんですかね?」
「…い、いるわよ…っ こんな夜に男性の貴方と一緒だなんて夫に疑われるに決まってるでしょっ!」
「そうですか~?もしダンナさんが居るんなら疑われるとは思いますけどね~ただ居なかったら疑われないはずですけど、どう思います?無理矢理お邪魔してもいいです?」
夫は県外への出張でとっくに数日前から不在である。未鈴は夫の存在を口実に、蛭間にブラフを噛ませたつもりだったのだが、以前理恵が自分のスマホを盗み見た事を思い出す。スマホの中身を…様々な連絡先から自分や夫のスケジュールまで知られているかもしれないという事実を思い出した。
今の蛭間の言葉は、自分のブラフを見抜かれていると察した未鈴だった。そして蛭間や理恵から散々指摘されていた“嘘を言ったら…”の言葉を思い出し震え上がる。
「…夫は、実は…今、出張でしばらく留守なの…ご、ごめんなさい…」
「あれ~?さっきはダンナさん居るって言いませんでしたっけ?また嘘ですかぁ~、課長も僕を招きたく無いみたいだし帰ろうかな~まぁ明日にでも神崎さんに伝えて…」
「…ご、ごめんなさい…っ!謝るから…ごめんなさい…ウチに…来てくれて良いから…いいえ…ウチまで来てくださらないかしら…」
今の嘘ハッタリを理恵に知られては何をされるか慄く未鈴は、何としても蛭間の機嫌を直してもらいたい一心だった。
「課長のお誘いでしたら仕方無いですねぇ~ダンナさんが居ないのに奥さんのウチにお邪魔するなんて大丈夫です?」
「…だ、だ、大丈夫よ…夫が居ない時なら…来ていいわ…」
「あははっ悪い奥さんですねぇ~ じゃ荷物は僕が持ちますからここから歩いて早速いきましょうっ」
「…ま、待って…このままじゃ無理よっ…私の服に着替えなきゃ無理だわ…」
未鈴は先程のテーラー店で購入した格好のままである、いくら何でもこのまま車の外へ、その上この格好で自宅までだなんてとても考えらない。
「何言ってるんですか、課長の服は今着てる服でしょ?それに公園で素っ裸にまでなる課長じゃないですか それに比べたら今の課長はちゃんと服着てますって」
蛭間から強引に降車させられた未鈴は何時までもこんな路上で口論していても目立つばかりだ。誰にも見つからないでと祈りながら両手でスカートと胸元を覆いながら自宅へと向かう。
「課長、そんな風に手で隠してたらせっかくの新しい服が勿体ないですよっ ほら手を後ろに回してもらいますよ」
「…ちょっと…お願い…手錠はやめて…こんなの恥ずかしいわ…」
少しでも身体を隠そうとしていた未鈴の両手は、蛭間の持っていた手錠によって後ろ手に拘束されてしまった。どう身を捩ってもこの恥ずかしい恰好は一目瞭然となってしまう。
「相変わらずデカいマンションですねぇ この前はこの入口までしか来れなかったけど、今日は中まで失礼しますね~」
マンションの広いエントランス内は外と比べて煌々とした電気の明るさである。
夜とは言ってもまだ午後9時…帰宅などで誰がいてもおかしくない時間帯だ。
「ほぉ~っ ちゃんと防犯カメラもあるし、セキュリティもバッチリみたいですね~ ほら課長、あのカメラに向かって笑顔でもしてくださいねっ」
蛭間は未鈴にわざと防犯カメラに映るようにカメラの真正面に立たせた。ひきつった笑顔でカメラに顔を向ける未鈴…。
目の前の防犯カメラのレンズが人の眼差しとして意識してしまう未鈴は、それだけで妖しい感覚に取り憑かれてしまうのだった。
(…あぁ…カメラに写ってる…ずっとこっちを向いてる…この映像がもし誰かに見られたら…ゾクゾクしてきそうだわ…あぁっ…ダメよっこんな所に何時までもいるなんて…)
「…も、もういいでしょ…お願い…早く行きましょう…」
エントランスからエレベーターホールまでの間、未鈴は普段は気にもしなかった数々の防犯カメラの目を意識して股間を濡らしてしまう。
エレベーターの前でも天井に吊り下げられたカメラに向かって自らの姿を披露させられる未鈴…半ばボーっとなっていた未鈴だが、後方からの別の足音に我に返る。
後方から一人の制服姿の高校生らしき男がこっちのエレベーターに向かっている。塾の帰りなのだろう制服姿の高校生の男子だ、反射的に蛭間の陰に身を隠す未鈴だった。自分とは違う階に住んでいるのだろう、見た事も無い顔だったのは幸いだったかもしれない。
「あ~コンバンワ~学生さんかな?遅くまで大変だねぇ~」
蛭間の言葉に軽く一瞥するたけの男子高校生だったが、不自然に余所見をしているその高校生は、明らかに未鈴の恰好を意識しているのだろう。彼にとってはオバさんに思える程の年上のオンナが超のつくヘソ出しミニの姿で目の前にいるのだ。この高校生と一緒にエレベーターに過ごさなければならない…
エレベーターの中、未鈴の住む10階ボタンを押す蛭間…高校生は8階だと言う。
「ウン8階ね~…ってゴメンな~押し間違えちゃったよ あっゴメンまた慌てて… えっと8階ね…っと」
あからさまに間違えた振りをして手前の違う階のボタンを押しまくる蛭間だった。
未鈴はエレベーターの中、高校生に正面を向いて揺られている。
本当は背中を向けたかった未鈴だが、後ろ手の手錠の方が見られたくない。もし手錠を嵌めた女が居たなどと親にでも告げられてしまったら、それこそ事件かもと大事にされかねない恐れがある。そうなったら警備会社が先程までの防犯カメラをもチェックしてしまうかもしれない…
8階までの上がる明るいエレベーターの中、途中の関係無い階に停車しながら永遠の時間と感じる未鈴は蛭間と共に高校生と相対していた。
(…良かった…このコ全然違う階よね…私…あぁ…こんなコの前でこんな格好で…あぁ…このコ…わざと余所見してるけど…絶対私を意識してるわ…そんなに見たいなら…み、見ればいいのにっ…ほらぁ…)
未鈴は訳の分からない陶酔に溺れていきながら胸を張りながら身体をくねらせて身を捩り始めた。
(…あぁ…ほらぁ…オッパイの形も…乳首の形も分かるでしょう…?…このギリギリのスカートの中…片足上げると…気になるんじゃないかしら…?ホントは何も履いてないのよ…あぁっ…)
余所見を続ける高校生の降りる8階までの間、虚ろな目で身体を見せ続ける未鈴の股間は溢れ出すばかりだった。
「…うちの部屋はここよ…どうせ中に…入るんでしょ…?…夫は居ないわ…」
遂に未鈴は夫が不在の中、蛭間を自宅に招き入れてしまった。
「ですよねぇ やっぱ嘘言ったんですよね?まぁ途中から正直になってくれたし…神崎さんに伝えるかどうかは今からの課長次第ですからね」
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