(…なっ…何よコレ…っ?)
理恵から渡されたバッグに目を向けた未鈴は絶句した。
今、手にしているバッグはPRADAのブランド物であるが、素材が半透明な仕様のシースルーバッグなのである。
中を覗かなくても透けたバッグは、外からでも中身が一目で判別出来てしまう。
バッグには未鈴には見覚えのある男性器を模したディルドから巨大なバイブ、ローション等、それ以外にも見た事も無いような品々が詰まっていた。
慌ててバッグごと背中に回し、周囲から見えない様に隠す未鈴だった。
(…こんなの物を持たせて…あのコ、私に恥でも掻かせようって気なのね…)
右を見ても左を見ても周りには風俗店やアダルトショップ、ラブホテル等がずらっと並んでいる。
まばらだが男も女も通行人が歩いている、未鈴の方にチラッと目を向けると、道行く男達はこんな時間からこの界隈の客なのだろう、女の姿はこれらの店に勤めている女だろう…。
(…もう…早く戻って来てよ…こんな所で、恥ずかしいったらありゃしないわ…)
一目に触れたくないバッグを背中に回しながら佇む未鈴であったが、その未鈴の様子をビルの窓から伺っている者がいた。
「アレねっ 理恵ちゃんが言ってた女ってアレでしょっ?」
「ふ~ん、結構年イッてるけど割と綺麗目じゃね?」
「あっ今、首から外してポケットに隠したのって…アレじゃない?」
「…そうよねぇ…理恵チャンの言ってた通りみたいだわ…」
「じゃそろそろ行こっかぁ~いい暇潰しになるみたいだしねっ」
……
「チョット~アナタさっきからこんなトコで何してんのよ~」
不意に後ろから声を掛けられる声に驚く未鈴…後ろのビルから出てきた女達の姿だった。未鈴より一回りほど若い20代前半位の3人の女だった。
「…あっ…ご、ごめんなさいっ…何って、その…人を待ってて…」
「人を待ってるって、こんな所で立たれてたら店の迷惑なんだけど~?」
3人組の女は未鈴に因縁をつけ始める。女たちにとっては最初から理恵から聞いていた手筈通りだった。
「…す、すみません…すぐに退きますから…ごめんなさい…」
「何言ってるのよ こっちは既に迷惑掛かってるのよねぇ~」
「アナタ、そのバッグの中…まさかここでウチらに黙って客を取ってるんじゃないの?」
「間違いないわねっ こんなの抱えて…勝手に営業してるんでしょっ?」
未鈴は最初は何を言われてるのか理解出来なかったが、ようやく自分が客引きをしていると誤解されている事に気付いた。
「…いえ、そんなつもりでは無くて…私、そうじゃないんです…」
「そうじゃないって、この辺りでこんな物を詰め込んだカバン抱えて他に何があるって言うのよっ…」
「それに、何かポケットに入ってるみたいじゃないのっチョット見せなさいよっ…」
女の一人が未鈴のジャケットのポケットに手を入れる。普段から未鈴は業務中には必ず首に下げているストラップの社員証だったが、人の目を気にして隠していたのだった。それをまんまと見られてしまったのだ。
「ふ~ん、株式会NIZUNOって…あのスポーツのニズノ?そこの〇〇支社の…営業推進部の課長さんっ…アナタ、早乙女未鈴っていうのね~?」
「こんな時間なら仕事中でしょっ?ちゃんと首から下げてなさいよ」
隠しておいた社員証まで見られた未鈴は、女達によって左右から捕虜のように腕を取られたまま逃げることも出来ない。
「だいたい大手の会社じゃないのっ その課長さんがうちらの邪魔して道端で客引きなんですか~?」
「それにアナタ…もしかして…やっぱりブラもしてないわねっ て、事はもしかして…ほらやっぱり~っ」
左右から二人の女に両腕を抱えられた未鈴は、もう一人の女にノーブラの胸を掴まれた上にスカートを腰まで捲り上げられた。昨日から蛭間と理恵に下着を剝ぎ取られた未鈴のはノーパンノーブラのままであった。
「っ…イヤっ…ヤメてっ…ひっ、人が……離して…ください…」
両腕を左右から抱えられている未鈴は、身を捩って抵抗するしかない。向いの歩道にはチラ見して通り過ぎる通行人や目の前を横切る車もいる。
「アナタ、ノーパンノーブラでパイパンな上に…パンツの代わりにこんなモノ着けてんの?それに何よ…アンタ濡れてるじゃないのっ…これなら客に即サービス出来るって訳ね~」
「それにアナタ…この匂い…何か匂わない?アンタ男としてきたでしょ?精子クサいわよっ、それも一人や二人じゃないわね~っ」
腰の上までスカートを捲り上げられた未鈴は、ブラウスのボタンまで全て外され股間からバストまで完全に露わにされる。
(…こんな…道端で…こんなに明るいのに…うぅっ…うぁぁっ今こっち見てたっ…見られてたっ…あぁ…向こうからもこっちに来るっ…)
通りはまばらだが通行人も車も必ず通る、向かいの歩道を歩く人…横切る車両…未鈴たちのいる側を歩く通行人からは間近で目が合ってしまう。
そして逃げられない未鈴に向けて女の一人がスマホでその姿を撮り始めた。腰まで捲られたスカートからはパイパン状態で真っ赤なハーネスが腰に巻かれている。ジャケットごとブラウスまではだかれた上半身は、ノーブラのバストと共に首から下げさせられた社員証を目立たせる様に表に向けられる。
「電話番号も書いてあるし、今から苦情でも入れてみようかしらっ」
「そうよね~エログッズ抱えたオタクの社員がうちの風俗店の前で客引きして迷惑してるってねぇ~」
「写真も添付してメールでもクレームつけてみようかしら?こんな格好のザーメン臭い女に迷惑かかってるとかね~」
「ご、ごめんなさい…申し訳ありませんでした…それだけは…それだけは穏便に…穏便になさって頂けたら…申し訳ありませんでした…」
自分の素性が知られてしまった事と会社への苦情という言葉に未鈴は恐怖を覚える。自分が店前で立っていた事とバッグの中身だけが原因でこの女達に迷惑を掛けたのなら、仮に苦情が形になったとしても理恵の出来心からの悪戯程度で片付く可能性は残されている。
しかし写真に撮られた今の自分は、どうにも言い訳すら出来ない姿なのだ。
未鈴は苦情となった調査として会社の上層部や課員たちに問われる自分を想像してしまう。
【何故下着すら着けていないのか?】【股間の赤いベルトは何なのだ?】【ザーメン臭いとは一体どういう事なのだ?】【勤務中に股間を濡らしているとはどういう事なのだ?】
頭の中で皆が自分を責め立ててくる。
(…あ、あぁ…私が…淫乱なオンナだから…だから全て…こうなってしまったのよ…全て私が悪いのよ…)
被虐的な妄想に酔いながら自分を責め立てる未鈴のアソコからは次々と愛液が溢れていくのだった。
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