「いやぁ、まったく良い女だ・・・あんな女を捕まえた旦那さんが羨ましいですよ、いやホントに」
そう言って、山崎はカラカラと笑った。
脂ぎったハゲ頭を芋虫のような太い指で撫で、メタボな腹を揺らして笑っている。
その雰囲気から心の底から愉快で仕方がないと思っているのが伝わってきた。
「で、旦那さん・・・あの女から・・・奥さんから、何か聞いてますか?」
突然の質問に戸惑ってしまった俺が『特に何も』と答えると、山崎はとたんに少し不機嫌な顔になって わざとらしく大袈裟な溜め息をフーーッと鼻から吐いた。
「や、そうですか・・・アイツには正直に伝えておけって言っておいたんですがね・・・」
山崎は残念そうに、芝居ががった仕草で頭を振りながら話していく。
表情を作ってはいるが、今にもニヤニヤと笑い出しそうな顔だった。
「俺が奥さんを初めて抱いてから今日で2ヶ月・・・ホテルに誘ったのは10回目・・・ですよね?」
俺は山崎の目を見つめながら頷いた。
今まで山崎から その全てを、嫌味なくらい詳細に報告されてきた。
妻がこの男に抱かれた回数など間違うはずがない。
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