結局 真理子の旦那が不能になってしまって、男が出来たら会わせろ、と言われている所までを また聞かされた。
『どう思う?キミちゃん』
『そう…』
『それって やっぱりアレ?』
『ご主人が 目の前で いたしてるトコ見たりしたら元気になるかも?、って事なんでしょうね』
『…だと思うんだけどさ』
『もし、もしもさ キミちゃんが そんな事言われたら どう思う?』
『どうって…』
『どう思う 工藤さん』
「ん〜、どうなんでしょうね?」
「寝取られとか スワッピングとか 動画でわ見た事は有りますけど…」
『スワッピングってアレでしょ?』
『夫婦で相手を交換してってヤツでしょ?』
『でも 相手の男を連れて来いって事は 3人で…、って事よね?、だよね?真理ちゃん?』
『だと思うんだけど…』
『そんな事・・・』
『連れてけば良いんじゃないの?』
『彼に話して、居るんでしょ?男』
一瞬 真理子の顔が引きつった
『ウチのも 女が居る見たいだし…』
真理子は顔を更に引きつらせて固まっている
『そ、そうなの?』
『居るの?』
『いつから?』
『ご主人には?』
『問いただしたりしたの?』
真理子は必死に 君代さんの旦那の相手を聞き出そうとしていた
『そんな面倒くさい事しないわよ』
『…いつからだろ?』
『2年位なるのかしら?、最近は少なくなったみたいだけど、まだ続いてるみたいね』
『そうなの…』
『良く 我慢してるわね キミちゃん』
『面倒さいからよ そんなの』
『旦那だって 私より4つ上だし、そのうち捨てられるわよ きっと』
まさか 君代さんの旦那の相手が 真理子だとは気づいてないだろうが、どうしたモンか?
が、そのあと君代さんから以外な言葉が…。
『旦那も浮気してるし、真理ちゃんも彼氏が居るみたいだし、私も誰か探そうかな?』
『私だけ 1人ぼっちみたいでさ』
と ポツリと言った
『どっかに若い男でもいないかなぁ?、今 ほら 熟女人気だって言うじゃない?』
『だけどさ、お尻も垂れてるし ペチャパイだし、こんなマッチ棒みたいなババア 相手にしてくれる人なんて居ないかぁ?』
『どう思う?工藤さん?、工藤さんは居るんでしょ?彼女さん、やっぱり若い子が良いわよね?、ウチのもきっと 若い娘に入れあげてんのよ、早いトコ捨てられちゃえば良いのにさ』
「今の 俺が手を挙げるトコなんですかね?』
『あら お上手!』
『無理しなくて良いわよ、こんなババアに』
「て言うか俺、若い子ダメなんですよ」
「離婚してから 風俗行ったんですね、そしたら若い子ついてくれたんですけど 何か微妙でしたし…」
「やっぱり 歳下は無理っすね」
「…にしても今どきペチャパイって」
『言わないか?そんな事』
君代さんは 屈託なく笑っていた
『キミちゃん?、あんた気を付けなさいよ、キス魔なんだから』
『勘違いされるわよ』
「そうなんですか?板橋さん」
『そうなのよぉ』
『酔ったら誰かれ構わず キスしまくるの』
『私だって何回されたか』
「そうなんですか?」
『そうよ!』
『男も女も関係ないんだからキミちゃん』
「ビール!、頼みますか?板橋さん!」
「頼みましょう!、生ビール!」
『そんなに されたいの?、キミちゃんに』
「はい!」
『ですってよ、キミちゃん?』
『この際 連絡先 聞いとく?』
「あッ、知ってます俺、たぶん」
『私も 残ってると思う、班長の集まりの時の紙に載ってて、電話した事も有ったわよね?』
「はい」
2人でスマホをイジり始めた。
「有った有った」
「板橋さん LINE 設定変えてないでしょ?、LINEまで載ってますよ」
『あらッ、じゃぁ そのままLINE送って』
「工藤です」と、すぐにLINEを送った。
『ライン』と君代さんのスマホが鳴った。
『あら、ありがとう、工藤さん』
『あとで LINEしましょ?、ね?』
『ちょっとぉ、工藤さんと どんなLINEするのよ?』
『真理ちゃんには関係ないでしょ?』
『あんたには 男が居るんだから』
『その彼とLINEなされば?、ねぇ? 工藤さん?』
「そうですよね?」
「何なら 今から その彼のトコ 行って貰っても…」
「今から俺、板橋さん口説くんで」
『聞いた真理ちゃん?』
『工藤さんが 口説いてくれるんですって』
『ほらッ、早く行って、彼んトコ、ほらッ』
『もぉお!』
『バカ言ってないの2人とも』
3人揃って ガハハと笑い合った
真理子がセッティングしてくれた おかげで、とりあえずは君代さんにLINEを送る口実は出来た。
さて、どんな風に切りだそうか?
真理子に「ありがとう、お疲れ様」とショートメールを送ったあとに、そればかりはを考えながら帰路についた。
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