「ほら コレ」
「マンコに入れて帰れよ」
精液が入ったままのコンドームをキュッと結んで真理子に渡した。
真理子は 受け取りはしたものの 俺をジッと見ている。
「入れて帰れって」
「旦那に ついばんで取って貰えば?」
「何なら 旦那の目の前で 舌に垂らしてやって見せても良いんじゃねぇかな?」
『ホント 意地悪ばっかり…』
『分かりました 入れて帰りますよッ!』
「ああ、入れて帰んな」
「そういや、旦那の晩飯 支度してねって言ってたな?、大丈夫なのか?」
『ええ…』
『…そろそろ』
「そっか、帰んのか?、満足出来ましたか?」
「それはそうとさ、君代さん どうしたの?」
「全然じゃん?、どうなってんの?」
『充分 満足させて頂きましたッ!』
『君代 君代 ってそればっかり!』
『何か考えてみます、もう少しまってて…』
『・・・・・・・・・』
『…帰りますね』
「ありがとな」
「気を付けて帰れよ」
『はい』
良くもまぁ こんな上からの我儘な男の所に来てくれるもんだ、と感謝しながらも 言葉は 相変わらず上からだった。
真理子が来る度に「君代さんは?、君代さんは?」と急かし続けた。
そして 何日かして 真理子から電話が来た。
『今度の土曜日、相談したい事が有るって ランチの約束したのね、キミちゃんと』
『◎◎◎◎知ってる?和食系の』
「知ってるよ」
『13:00で予約取れたから来て』
「…来て、ったってさ、いきなり俺が現れたら おかしくねぇか?」
『それもそうね…』
「だろ?」
『・・・・・・・』
『そうだ、イオンで待ち合わせして キミちゃんとブラブラしてるから そこに来てよ』
『??????』
『A◎Cマート、あそこで靴みてるから、工藤さんも靴探しに来た事にして、ね?』
『11:30 でどうかな?』
『予約って言っても 席だけの予約だから 1人増えますって言えば大丈夫だろうし、ね?』
「11:30にイオンのA◎Cマートに行けば良いって事?」
『そッ!』
『あとは 何とかするわ、ね?良いでしょ?』
「ああ、わかった」
「任せるよ」
『ずいぶん嬉しいそうな お声ですねッ!?』
「そっか?」
『んとにもぉお!』
『おやすみなさいッ!』
『11:30ですからね!』
『忘れないでねッ!』
「うん、ありがと」
「おやすみ」
今度の土曜日、『相談したい事があるから』とか言ってたが 俺が行っても大丈夫なのか?、
どんな相談するつもりなんだろ?あいつ。
そんな事を思いながら土曜日を迎えた。
土曜日、11:15頃からA◎Cマートのなかを ナイキ取ってみたり ニューバランスを手にしてみたり、そんな事をしながら2人を待った。
『どんなのをお探しですか?』
と女性店員さんが声を掛けてくれたが、返事に困っていた時に
『工藤さん?、工藤さんですよね?』
と真理子が声を掛けてくれた。
「あ、こんにちは、看護婦さんですよね?」
『はい』
『こちら 石橋さん』
と、君代さんを紹介してくれたが
『やっぱり工藤さんだったのね?』
『病院で お見かけして…、違ったら失礼だと思って お声も掛けずに…』
と、君代さんが かしこまっていた。
「石橋さんて、もしかして班長さんの?」
『そう、そうです』
『その節はお世話になりました』
「いえ、私の方こそ…」
2人して 頭を下げ会っていた
『なになに?』
『知り合いなの?2人とも』
『そう!』
『前に町会の班長さんの集まりで何度か…』
『ね?、工藤さん』
真理子の問いに 君代さんが答えていた
『そうだ真理ちゃん?』
『予約 1人追加して貰えないの?』
『ご主人の事なんでしょ?、男性の意見も聞かせて貰ったら?、どぅお?』
『そんな事言ったって 工藤さんにも都合が有るんじゃ?』
『工藤さん このあと お時間あります?』
『お時間お有りでしたら ランチにお付き合い下さいませんか?、久しぶりにお話しもしたいし、ダメですか?』
『ほら、真理ちゃんも お願いして』
以外にも 誘ってくれたのは 君代さんの方だった。
「いえ、特に何も予定は…」
『良かったぁ』
『ほらッ、真理ちゃん、電話して、1人追加して下さいって、ほら』
そう言われた真理子の方が 面を喰らっていた
確かに班長の集まりでも 仕切り屋さん らしい所はあったけど。
『◎◎◎◎、ご存知?工藤さん』
「はい」
『13:00だったわよね?真理ちゃん?』
『ええ』
『じゃぁ、決まりね』
『お待ちしてますね、工藤さん』
『靴 探してらしたのに ゴメンなさいね』
君代さんは そう言って 真理子に靴も見させずに イオンの中に消えて行った。
◎◎◎◎、13:25。
『お見えですよ』
『こちらです』
2人は 既に来て居る様だ、店員さんに そう案内された。
『失礼します』
『お連れ様 お越しです』
と店員さんが引戸を開けた そこは、個室で掘り炬燵式のテーブルが有った。
2人は並んで座っていた。
俺は2人の対面に座った。
『工藤さん、お飲み物は?』
「ウーロン茶を…」
『ウーロン茶を先にお願いします』
『かしこまりました』
仕切り屋さんらしく、君代さんがそうそう注文してくれた。
「お待たせしてしまって…」
お俺が頭を下げると
『今 来たところ 私達も』
『ね?、真理ちゃん?』
『食事 どれにします?、どうぞ』
君代さんは 仕切り屋さんらしく トントンと進めてゆく。
俺は 適当に ランチのセットを頼んだ、これも早々に君代さんが注文してくれた。
『で?、相談て?』
『ご主人 どうしたの?真理ちゃん』
『ゴメン』
『食べ終わってからにしましょ』
『食事が済んでから…』
『美味しい物は 美味しく頂いてから、ね?』
『それも そうね』
一通り 食べおえて、単品でツマミ程度の物を注文して、相談会となった。
『主人が前立腺のガンで手術したんです…』
以前 真理子に教えて貰った話しから始まった
『で、その…』
『何よ、じれったいわね』
『ハッキリおっしゃい』
『男性機能がその…』
『主人の…』
『ダメになってしまってて 随分と前から…』
君代さんに急かされて 真理子が そう答えていた。
さて、どんな展開になる事やら…?
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