あゆみが会社に来てから1週間が経ち俺は必要な時だけ事務的にあゆみに接し事務室以外ではあゆみと接触しない様心掛け過ごしていた。
しかし頭の中では昔のあゆみとの情事を思い出しては歪んだ欲望が蘇ってくるのも感じていた。
ある日の事いつもの様にお昼を食べに外出した時うしろからあゆみに声を掛けられた。
「課長。。」「どうしました?」「あの。。お昼ですか?」「はい」「ご一緒してもいいですか?」あゆみが微笑みながら近づいてくる。
「いや、その他の部下と約束してて」「嘘。。嘘ですよね。。。耳触ってるから。。」「え、、あぁ、ごめん」「じゃいきましょう」あゆみは笑いながら先を歩き近くの定食屋に入っていく。
店内に入ると会社の社員がいないかを見渡しているとあゆみが笑顔で手招きしてきた。
「誰かに見られたらまずいだろ」「ふふふ。。ゆうちゃんも大人になったんだね」「もう46だぞ」「私もよ」「子供は?」「2人よ。もう大学生。ゆうちゃんは?」「俺も2人いる下の子はまだ高校2年生だ」「そうなんだ・・・」気まずい沈黙の後食事を注文し俺はもくもくと食べた。
「私としゃべるの嫌?」「そんなことないよ。」「久しぶりにあって気まずい?」「そんなことないって」「私から逃げたくせに」「それは、、、ごめん」「どうして逃げたの?嫌いになった?」「嫌いになったんじゃないけど、なんだろう。怖くなったんだ自分が」「どうして?」「歯止めが利かなくなってきてさ」「えっちなことの?」「うん。このままじゃだめだと思ったんだよ」「そうなんだ。。。うぅ。。」あゆみは目に涙を溜めて堪えているようだった。
「ごめん。勝手だったよな」「ゆうちゃん。。。寂しかったんだよ私」「すまんかった」「。。。じゃあ一つだけ私のお願い聞いてほしい」「わかった。何か欲しいものでもあるのか」「内緒。。ふふ。。連絡先交換して」俺達は24年ぶりに連絡先を交換した。
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