次の日の由美子のため息は、それまでのモノとは真逆の理由からだった。
無事に家に帰り、こうやって出勤してきたのに まだ不安が消えない。
男子トイレでの変態オナニーを終えて戻ってきたら保健室から下着が消えていた。
確かに椅子の上に、他の服と一緒にたたんで置いたはずなのに下着だけがなかった。
この学校に、誰かがいた・・・
そう思った瞬間、小さく叫んでしまった。
怖くて仕方がなかった。
誰かに秘密を知られてしまった。
下品で卑猥な秘密を誰かに・・・
もちろん、全ては自業自得だった。
全てが自分の蒔いたタネだ。
それはもちろん分かっている。
けれど快楽に狂った感情が恐怖に染まってから、由美子は心の底から後悔していた。
小学生の頃から思い描いていた最悪の状況に、とうとう落ちてしまった・・・そう考えると、何をしていても落ち着かなかった。
いつも誰かに見られている気がした・・・
その男は私の秘密を知っていて、その男の思う通りに行動しなければ破滅してしまう・・・
怖くて仕方がない・・・
けれど由美子は、その日から下着をつけられなくなっていた。
その思考は小学生の頃にまで戻っていた。
自分が今 悪い事をしていると知りながら、ダメな事を知りながら、そうしなければいけないと心の声に命令され続けた頃の、全ての選択肢を奪われたか弱い存在になっていた。
怖い・・・
【でも、しないと もっと酷い事をされるかもしれない・・・】
ちゃんと下着を履いてなきゃ・・・
こんなの、誰かにバレたら・・・
【でも、もし・・・もし履いたら、秘密をバラされるかも・・・】
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