「・・・なぁ、その・・・写真を撮ってみたいんだけど、どうかな?」
その言葉を聞いた瞬間、全身がカッと熱くなるのを感じた。
とうとうその時が来てしまったと思った。
息が荒くなり鼓動が高鳴った。
そんな反応に気付かれるのが怖くて旦那の方を見る事すらできなかった。
旦那の願望に気付いたのは偶然だった。
調べ物をしようと珍しくパソコンを触った時、検索履歴から辿り着いてしまった。
初めてそのサイトを見た時には困惑したが、そのうち毎日のように覗くようになっていった。
掲示板で旦那が見た痕跡の残るスレッドを追いかけるうちに感じていたはずの嫌悪感は薄れ、数ヶ月後には そこに写っている女性に自分を重ねては興奮してしまうようになっていった。
「・・・いいわよ」
そう答えるのがやっとだった。
その後の旦那の反応が情けないくらいに挙動不審でなかったら、全てが違っていたかもしれない。
私は掲示板で見た卑猥な体験談や願望を思い出し、私の目を見れなくなるくらいオドオドしている旦那に意地悪な気分になってしまった。
それは「どんな写真か分かっているのか?」と書かれて「私に隠れてコソコソと覗いてる掲示板みたいな写真でしょ?」と答え、それだけでは飽き足らず「貴方って本当に変態ね」と罵ってしまうくらいにサディスティックな気分だった。
掲示板での男達の反応を見て、気が狂うかと思うくらいに興奮した。
こんなに崩れた体なのに否定的な意見は一件もなかった。
全員が私を見て興奮し、欲情していた。
淫乱な女だと決めつけ、犯したいと叫んでいるのを見て私まで興奮してしまった。
それが悪い事だと思いながらも、全ては旦那のせいだと言い訳する自分がいた。
いけない事だとは思っていた。
けれどわもしも実現したらどうなってしまうのだろうかとゆう興味と関心と興奮を、旦那が言った それを望む言葉が後押ししてきた。
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