「じゃ、出かけてくるわね」
妻がそう言ったのは、先日の投稿から1週間後の日曜日だった。
朝食を終え、手際よく洗濯を片付けると10時になるよりも早くクローゼットを開いて着替えていく。
いつもより濃い化粧をし、俺が見たこともないくらい真っ赤な口紅を引きながら 鏡越しに俺に話しかけてきた。
「お昼は冷蔵庫に入れてあるから温めて食べてね」
なんてすばらしい妻なのだろう。
ここまで俺の好みに付き合ってくれるだなんて。
こんなにも俺の妄想を形にしてくれるだなんて。
普通なら忌み嫌われるだろうネトラレを越えた変態妄想を 俺に疑似体験させてくれる。
妻は男の呼び出しメールを受け、俺を残して家を出ていくのだ。
夕方までたっぷりと時間をとれるよう周到に用意をし、旦那以外の男に抱かれにいく。
何をされるのか理解し その内容を想像して興奮しながら汚されるために着飾っていく
自分に凌辱を与える男の顔を思い浮かべ、どうしようもなく欲情しながら玄関に向かう。
一瞬だけチラリと振り返り、見送る事しかできない情けない旦那を軽蔑しながら家を出ていった。
俺は一人取り残された家のリビングにぽつんと立ち、自分がどうしようもなく情けない男になってしまった気持ちになりながら 触れなくても服に擦れる感触だけで爆発してしまいそうなほどギンギンに勃起していた。
一分が一時間にも感じ、何をしていても落ち着かなかった。
家じゅうをウロウロと歩き回り、意味もなくベランダに出た。
我慢はもう限界を超えていたが、せっかく妻が形にしてくれた下品で卑猥なネトラレ体験を無駄にはできない。
そう思った俺は、妻が男の家に着いただろうと思えるくらいの時間になってからタブレットを操作して掲示板を開いていった。
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