この夜繰り広げられた淫らな性の宴は再び実行されることはなかった。
宏美はまるでそんな出来事は無かったように、いつも通りにイズミに接し、良き上司であり友人でもあり続けていた。
それもイズミのためにだということはなんとなく察しがついていた。
海斗も忘れたかのように以前と変わらずイズミを慈しみ愛してくれる。
一方、イズミはホッとした半面、その胸の奥にくすぶるものを感じていた。
もう一度、あの禁断の果実を味わってみたい、、、
そしてそれが叶うなら、、、
今度は宏美と女同志でもっと本格的に愛し合ってみ
たい、、、
イズミは同性愛には興味は無かったが、宏美だけは別だった。
美しくスタイルも抜群で性格も良い、その上仕事も完璧にこなす憧れの女性、、、
そんな宏美をわたしの手で狂わせてみたい、、、
その後、タップリと海斗に抱かれ貫かれ、わたしも狂いたい、、、
なんだったら、、、もう1人、他に男を加えてもいい、、、
いや、、、いや1人じゃなく2人でも、それ以上でも、、、
このカラダに何人ものオトコ達が群がり貪られる、、、
そんな卑猥で不埒な考えが頭をよぎり、激しい興奮を覚えしまう。
イズミは海斗に隠れ、爛れた淫らなセックスを想像して自らカラダを慰めるようになっていった。
そんなある日。
仲の良い仲間たち四人と女子会を開いた。
宏美も誘ったが外せない用事があると参加しなかった。
夫の海斗は出張中で留守にしている。
それだけでなく、海斗は近ごろ仕事が忙しく残業が多い。
大きなプロジェクトに関わり休みもままならず、すれ違う日々が続いている。
セックスも半月はしていない。
海斗にミッシリと開発され性欲が強くなったイズミにはたまらなく辛い。
カラダが疼いていた。
毎晩のオナニーでも満たされないほどに、、、
でももうすぐ夫が帰ってくる。
それまでのガマン、、、
気を紛らわせるようにイズミは女子会ということもあり、その安心感から普段以上にアルコールを口にしていた。
夫や恋人の話で盛り上がる。
当然気の許せる仲間だけに、かなり際どい下ネタも、、、
「イズミのところはどうなの?課長とは、、、まだ毎晩とか?」
「ううん、、、最近は忙しそうで、今も出張中だし、、、」
「ああっ、ということは普段はやっぱり毎晩なんだ、、、羨ましい、、、」
人妻の友人がため息をつく。
「わたしも、、、彼も課長みたいだったらなぁ、、、」
海斗は女子社員から人気がある。
だからやっかみも多い。
この中にも心の中で狙っていた人はいるのかも知れない。
つづく
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