海斗は宏美の誘いで久しぶりに二人で飲み会をひらいた。
「そうだったの、、、あの詩織さんがね、、、」
「信じてたよ、、、詩織に限って、まさかと思ってた、、、」
宏美には詩織を紹介していた。
「でも、結婚前に分かってよかったじゃない?」
「そうだけど、、、もう女を信じられない気分だよ、、、」
「あら、わたしも?」
「いや、宏美は違う、、、特別だからな、、、」
何度かカラダは重ねたが詩織と付き合い始めてからは一度も関係は結んでいない。
「嬉しいけど、、、やっぱり海斗はちゃんとした彼女をつくった方がいいと思う、、、」
「今はムリだって、、、」
「ううん、、、詩織さんの件もあるから急いでとは言わないけど、、、いい子はたくさんいるんだから、、、海斗はモテるんだし、、、」
「そんなことないって、、、宏美の方こそ、、、」
「わたしは海斗の親友でいるのが一番、、、それでいいと言ったでしょう、、、彼氏はいらないの、、、」
そう言って微笑む宏美にいつも頼ってしまう自分が情けなくなる。
こいつは俺なんかより、ずっと大人だと痛感する。
「ねえ、ところでさ、、、イズミが彼氏と別れたの知ってる?」
「知らないけど、、、」
「やっぱりね、、、今度デートに誘ったら?」
「バカ言うなって、、、10も年が離れてるんだぞ、それに部下だし、、、」
「二人とも独身なんだから関係ないでしょう?」
「いや、やっぱムリだよ、、、」
「彼女、可愛いし、素直でいい子じゃない、、、女として魅力感じないの?」
「それは感じるさ、、、」
「そうだよね、、、彼女、、、オッパイもそうだけど、凄いカラダしてるよ、、、」
「そういう話はやめろって、、、まあとにかく彼女だったら、もっといい男が見つかるよ、、、俺なんかの出る幕はないさ、、、」
「そんなことないって、、、ハッキリ言って彼女はオススメだよ、、、詩織さんみたいなことは絶対ないと思う、、、」
「そんなこと分からないだろう?ところで、どうして別れたんだ?知ってるのか?」
「知ってるけど、わたしからは言えない、、、直接聞いたら?」
「俺なんかが聞いたって応えてくれないだろう?」
「もう、、、海斗は本当に鈍感だよね、、、」
「えっ、どうして?」
「もういい、、、でもその気になったら誘ってあげて、分かった?」
「でもな、、、デートは、、、」
今は恋愛に心は向かない。
正直、最近女性からの誘いが多い。
独身女性はもちろん、中には人妻からも、、、
「わたし着痩せするんです、、、それに口は堅いんですよ、、、」
人気のない給湯室で胸を押し付けられ耳元で囁か
れ、露骨に誘われたこともある。
海斗はそんな誘いも上手くはぐらかしてきた。
「じゃあさ、、、今夜、、、久しぶりに泊まってく?」
宏美が顔を赤く染め上目遣いに見つめてくる。
「俺、、、きっと宏美のことメチャクチャに抱いちゃうぞ、、、」
「いいよ、海斗だったら、、、それに久しぶりだから、、、わたしだって、、、」
本当に宏美は凄かった。
美しい淫らなメスだった。
そして海斗もオスになった。
つづく
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