詩織は3日間会社を休んだ。
海斗とは一切連絡がつかなくなっていた。
一番大切な人を失ってしまった。
全て自分のせいで、、、
何もする気力のない中、蛭間から何度も連絡が入っていたが全てスルーした。
あんな動画を隠し撮りをして、サイトにあげて金儲けをしていたなんて、、、
犯罪だ、、、最低の男だ、、、
わたしはそれを見抜けず、ただれたセックスにのめり込んでいた。
詩織は蛭間を憎んだ、、、
そしてそれ以上に自分を憎んだ、、、
到底仕事をする気にはなれないが働かなければ生きていけない。
蛭間の顔は見たくはないが気力を振り起し出社することにした。
周りの雰囲気がおかしいことにすぐ気がついた。
挨拶をしても返事がほとんど返ってこない。
それでいて、わたしを見てヒソヒソ話をしている。
親しくしていた友人達も誰も寄ってこなかった。
どうしたんだろう?
蛭間すらわたしを見ようともしない。
内線電話が鳴った。
人事課の部長から、すぐに来るように言われた。
嫌な予感がした、、、
予感は当たっていた。
蛭間との不倫関係を追及された。
匿名で情報の提供ががあり二人の関係は社内で、もうすでに広まっていた。
蛭間は詩織に誘惑されたと言い逃れをしているらしい。
詩織は腹を決めて事実を話した。
その結果、自宅待機を告げられた。
おそらくサイトを見たのだろう。
人事部長は舐めるような視線で詩織のカラダを見つめてきた。
きっと社内の男達もあの動画を見ているはずだ、、、
もう会社にはいられない、、、そう思った。
蛭間のことが赦せなかった。
会社を出ると、その足で警察に向かった。
あの男を破滅させてやる、、、そう心に決めていた、、、
つづく
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