この病院を初めて訪れた真紀夫人は内科の診察を終えた老人たちが会計を終えてもいつまでも帰らないのを
暇な年寄りはいつも病院で時間をつぶしているんだと勘違いし彼らのことは眼中に無かった。
血圧を測り初診ということで検尿のコップを渡された。真紀は自然を振舞ったが老人たちの眼差しに気づかない。
「また、高橋君目当ての患者だ。それにしても痔とは大胆なもんだ。」
マイナンバーカードのおかげで真紀の病歴などが分かるがそんな記録は無かった。
「凄い別嬪だぞ。俺が診察してやろうか?
「医院長先生だめですよ、どうせなら香川先生に?」
「いや、ここは私が出て様子を見ましょう。本当に偽の患者ならお仕置きして上げようではありませんか?」
コロナ以降換気に注意して普段は待合室から外科の診察室は丸見えになっている。
右奥に内科があるが入口あたりからは見えるが奥で待っている人には見えない。
外科の左奥はベテランの香川外科医が診察していた。
二人の外科医の間には一台のベッド。
緊急の時は内科の診察のベッドも使われる。
外科のベッドも待合室から全貌が見えるが診察の時はカーテンが引かれる。
看護婦に呼ばれ真紀は診察室に入った。高橋と向い合せの椅子に腰を掛けた。
カーテンが引かれ待合室からの視線は遮断された。しかし良く見ればカーテンは地面から50センチ程か膝の下あたりまでは
見えるではないか。
両隣の診察室の患者の声が聞こえていたはずだが顔面紅潮で若いハンサムなドクターと初めて応対した真紀は自分の声も
聞かれることに気が付かなかった。
「お尻痛むのですか?」
軽い会話が聞こえだすと両隣の会話を途切れた。
医師も患者も興味深々に聞いている。
「家では洗浄付きのおトイレ使ってるので気が付きませんでしたが最近トイレットペーパーを使ったら、、血が、、、。」
「成る程。どうしてここへ?」
「恥ずかしいじゃありませんか?肛門科って。」
「女の人は出産するので男性より多いから恥ずかしがることありません。」
内科の患者は時間切れで残念がって次の患者にタッチするが血液検査のためより真紀に近い所で注射針を打たれ話を聞くことが
出来た。
三島医院長が隣の部屋から顔を覗かせウインクした。
「了解しました。一応見ましょう。看護婦さん。ベッドにカーテン。真ん中に引いて下さい。
私の顔が見えないほうが加藤さんも安心でしょう。肛門を見ますので下半身脱いでください。」
脱衣籠が真紀が座っている椅子の待合室側に置かれたのが50センチの隙間から見えた。
看護婦のひざ下は勿論だが真紀のズボンのひざ下が丸見えだ。
(奥さん、、天罰ですよ。若者を揶揄った。)
高橋は真紀が待合室の方へ振り向かないように誘導しながら脱ぐのを促しながら看護婦にもウインクした。
採血の終わった患者にウインクすると患者はニヤッと笑って手の届く位置にあったカーテンからソロっと真紀のいる部屋に
顔を入れて至近距離で覗き始めた。
「何躊躇ってるの?診察ですよ。さっさと脱いで下さい。」
今まで他人からそんな命令口調で言われた経験の無かった真紀にさらにもう一人の看護婦も追い込んだ。
「次の患者さんが待ってるの、早くお脱ぎ。」
2,3人の老人が近づいてくると邪魔だと合図されその場で屈みこんだ。
相変わらず膝下しか見えなかったが真紀がズボンのベルトを下されるのが見えた。
パンティストッキングを足首から外す時真紀は屈んだ。上品な面積の広いパンティに包まれた真紀の引き締まった臀部を
待合室の全員が拝むことが出来た。
静まり返り真紀はまさか今そこにいる全員に45歳とは思えない手入れされた真っ白な尻を晒していることに気が付かなかった。
脱衣籠が少しでも視界を遮らないように真紀の前方に移された。
最後の一枚を脱ぐため真紀は立ち上がった。真紀の裸の膝の裏が再び見えた。
「あなたたちの前でこれまで脱げって言うのですか?」
「ここは病院ですわ。何を勘違いなさってられるのかしら。気位が高くてハンサムな先生には裸を見せても
私たちには見せられないって言うの?」
「高橋先生、、何とか仰って。私、、これ以上耐えられません。」
「加藤さん、、あなたは患者ですよ、客と勘違いして横柄な態度は困ります。ああ、失礼しました医院長の三島です。
私も医者だ。内科の検査で腸の検査もしたりして患者の裸は見慣れております。ご心配なく。」
ストーカー行為する程惚れた高橋。何か月も躊躇した挙句迎えた今日、この時。
今帰ったら一生後悔するに違いない。真紀はそう思わずにいられなかった。
(そうだわ、ここは病院。看護婦も男の先生もいて当たり前だわ、、)
そう言い聞かせて真紀はパンティに手をかけた。
「真紀さん、、出来たら全裸になって頂けませんか?診察記録拝見すると乳がんの検診も子宮がんの検診もされてませんねえ。
真紀さん、僕にあなたの体を全て見たいのです。勿論診察として、、でも僕は、、」
やさしそうに見えても独身の高橋はプレイボーイで口説き上手だ。
そんな高橋にそんな言葉をかけられて中年の欲求不満の女が通常でいられる筈がなかった。
10時過ぎに来た内科の患者は受付もせず一緒になってうかがっていた。
診察室から加藤さんだの真紀さんだのと言う名に今年20歳になった義男は記憶を辿っていた。
高校を出て悪友とブラブラしていたがこの春から仲間と一緒に近くの建築現場で働いていた。
縫合手術を終え今日は抜糸のため現場を友人と抜け出してきた。
どこかで見た覚えのある上品な女が診察室に入るのと義男が受付を済ませ車で送ってくれた中学の同級生の孝雄と
待合室で待つのと同じ時間だった。
高橋目当ての中年女の患者が最近増えて待ち時間が長くなり度々怪我をして三島医院を利用する義男には
迷惑だった。
年寄りと違ってスマホで時間を潰す義男らにとって中年の真紀のことは気にならなかった。
まあいつもより若く綺麗な女が来たくらいに思っていた。
もう一つの外科の診察も止まり漸く義男はスマホから目を話以上な雰囲気に気が付いた。
セレブ婦人が痔の診察に来て様子を伺っていたら面白い状況に成って来たと言う。
静寂の中で聞こえてくるのは加藤さん、真紀さんだ。患者の名前は加藤真紀。
中学時代の同級生の母親ではないか。当時から高飛車で近眼らしく度の強い銀縁の眼鏡。
金持ちで義男たちとは一線を引かれたことや一度学校で厳しく怒鳴られたことなど思い出した。
あれが高校生だったらもっと反抗もできたろうと口惜しい思いをしたことを思い出した。
経済的に余裕の無かった義男の母に比べセレブの真紀は美しく若く憧れの的でもあった。
あれから5年。診察室に入るのを見なかったが患者たちの話では相変わらず美しいらしい。
「あの人、俺の同級生のお母さんだ。なあ孝雄。」
孝雄も思い出したようだ。
「近くなの?」
「ここから歩いて30分。俺たちの近所だ。」
義男は遅くなりそうだと現場に電話を入れた。
「ああ、、00さん。実は。」
義男の声は大きく回りのものにも興味深く聞けた。
電話が終わってすぐに病院の受付の電話が鳴った。
「はい、、00さんね?今、、そうですねえ、間に合うかどうかはわからないけど大急ぎで来る価値はありそうよ。」
「義男くん。00さんったらすぐに来るんですって。出来るだけ引っ張ってくれって。」
高橋が真紀に素っ裸になって下さいと頼むと真紀は再び考えてその手を止めたが誰も急かせなかった。
(真紀さん、まだまだ患者が集まるのを待ちましょう。)高橋は考えた。
真紀が上半身を脱ぎ終えると採血を終えた患者は堂々とパンティ一枚になった真紀を眺め勝ち誇ったように
待合室に手を振った。
真紀が全裸になるまでまだ時間があると知った患者たちは一旦駐車場に出て情報交換を始めた。
義男の情報をもとにさすがに徒歩30分。次々真紀のことを直接あるいは噂を聞いたことがあるというものがいた。
「この車、間違いない。」
外国製の滅多に手に入らない高級車は目立った。
「義男とか言ったなあ、00と前の現場で一緒だったんだがあの女現場にこの車で乗り込んで何々が違反だのとか
文句を付けて挙句の果ては説明会まで開かされる始末だ。世の中は狭いもんだ。また00に会えるとは。」
義男の上司が4人連れて来た。
「こいつらも見たいってよ。」
小林は義男の中学の先輩と後輩も連れて来た。最年少は17歳だが近所のおばさんと知って喜んでついて来た。
旧友と再会を喜び真紀の正体を聞かされた小林は少なからず復讐心に燃えた。
「皆さん揃いました。」診察室に受付から電話があった。
駄々をこねていた真紀が憧れの高橋から全裸診察を頼まれ本心はうれしくないわけはなかった。
「もう一度お願いしますわ、、高橋先生だけなら、、真紀、、素っ裸になりますわ。どうか他の方には。」
再び静寂を取り戻した待合室に真紀のか細い声が聞こえて来た。
「ダメです。真紀さん。同性なんですから、まして看護婦ですよ。それに剃毛もしなければなりませんからね?」
「、、剃毛、ですって。」
実に興味深い会話が待合室に。
「そうです、肛門は汚い場所です。大腸菌も含めてばい菌だらけなんです。それが真紀さんの陰毛に付いたりしたら
お分かりですよね?真紀さんの女性器に侵入するのを防ぐため看護婦さんに剃って貰います。
「女の人でも産毛が生えているので肛門の周りも剃ります。」
看護婦が命令口調で告げた。
待合室は次々訪れる患者で一杯になったが事情は告げ興味あるならそこらで見ても良いと言った。
「まだ順番まわるかな?」「出来るだけ対処しますわ。」
殆どの者が成り行きに任せた。
」「真紀さん。ここは病院ですよ。高橋先生にお尻の穴見て貰いたくて来ただけなの?」
「そんなことありませんわ、、」
「浣腸もするわよ。」
その一言でもう帰ろうとする人はいなかった。
「痔の検査ですから、これを真紀さんのお尻に入れて肛門を開いて奥まで検査して上げます。」
「だからウンチ詰まっていたら失礼でしょう?愛する高橋先生の手を汚したら。」
「真紀、、子供のころからこの年まで浣腸等されたことございませんわ。」
「先生はあなたのウンチまで検査したいそうよ?ねえ、先生。」
「勿論ですよ。真紀さん。真紀さんの全身を検査と言っても時間に余裕がない。今日は真紀さんの肛門を徹底に
調べ上げて上げますよ。ウンチも含めて。」
「あなただけが患者さんじゃないの。いつまでもあなただけに関わっていられないの。もういいわ。
服を着て出直して。」
(なんてこと言うんだ)全員そう思った時
「脱ぎます、、素っ裸になります。」
「後で文句を言われても困りますので承諾書にサイン貰いますよ。決まりですからね。
おい、君。承諾書頼む。」
医院長もちゃっかり顔を出し真紀に言うと何やら書類が届いた。
「必要事項はこちらで作成しましたのでサインだけお願いします。」
渡された書類に真紀は目を通した。
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