7、最後の夜を抱いて
「……明日、帰るんだよね……」
悠人がぽつりと呟いた。窓の外には、静かな湖面と、雲間から覗く
月が浮かんでいた。
「うん……」
真帆は小さく返事をする。声はかすれて、どこか遠くを見ていた。
「もう少ししたら向こうに戻るよ。翔太と亜里沙さんの邪魔にならないように、
気をつけながらね」
悠人の言葉には、別れを悟った人の静かな諦めが滲んでいた。
沈黙が流れる。時計の針の音が、ふたりの間にぽつぽつと落ちていく。
「……私を、一人にするの?」
真帆がそっと手を伸ばし、悠人の指先を握った。涙が頬を伝い、彼女の瞳は潤んでいた。
悠人はその手を握り返し、何も言わずに真帆を抱きしめた。唇が重なり、ふたりは長く、
深く、別れを惜しむようにキスを交わす。
そのままソファに身を沈めると、ふたりの呼吸が重なり合い、静かな夜の空気に溶けていった。
真帆は悠人の背に腕を回し、彼の手がワンピースの裾に触れる。黒い布地がめくれ、
白い足が証明の光に照らされる。
胸元も緩み、肌の輪郭が淡く浮かび上がる。悠人の指先が真帆のパンティーに触れ、それを
優しく引き抜いていった。真帆は大きく足を開き、悠人の手を握り導いた。
悠人は真帆の足の間に体を入れると、二人の体はゆっくりと繋がった。
「……うぅ……入ったわ……」
真帆が囁く。
ふたりの体は波のように揺れた。その振幅は大きく、激しくなっていった。
真帆は悠人の腕をつかみ声を上げた。
「チンポいい、チンポいい・・もっと、もっと」
二人は体位を変え、真帆が激しく腰を振りおおきく仰け反った。
「も、もうダメ・・・いくううぅぅ・・・・」
そして、静寂が訪れた。
しばらくして、真帆がぽつりと呟く。
「悠人……ありがとう」
「真帆……」
悠人は彼女の名を呼び、もう一度唇を重ねた。ふたりは再び抱き合い、夜の深みに沈んでいった。
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