あなたのために⑥
家に着いたの16時前だった。彼に会ったのが13時頃、移動時間を考えて正味2時間ほど喫茶店にいた事になる。
予定通りの今日は面接だけで、テストとして彼の前で自慰行為をしたぐらい……。
彼と会ってる最中も夫からLINEが届いていた。
帰りの電車の中で今日は面接だけでプレイは無かったと、LINEを入れると 残念だ と落胆の言葉が帰って来た。
「真実を言ってない夫に悪いことしたかも……」
電車の中で像以上に落胆しているLINEを見て思った。
家事をこなしながら昼間の彼との会話を思い出す。
彼から合格を言い渡された後、今後についての説明を受けた。
彼は一台のスマホを私に渡して……
「今後の連絡はこのスマホのみで行います。常に連絡が取る状態でいる事、私からの呼び出しは最優先事項です、最後に自慰行為は禁止します、必ず私の許可を求めて下さい。」
彼は淡々と告げた後、
「何か質問はありますか?」
少し戸惑いながらも………
「今後の………調教ですかぁ?………」
小声でそこまで言って、恥ずかしくなってうつむいてしまった……男はクスクスと笑いながら、
「言いにくいのならトレーニングと言い換えれば?」
彼の言葉の様に再度………
「トレーニングなのですが、どんな事を?……
いろんな方と……交わって……いくのですか?」
恥ずかしさと不安が入り混じった、なんとも言えない感情で彼に尋ねる……そこには期待なんで言葉はない……。
「そうですね…私たち調…トレイナーには、いきなりそんな手荒い事をする方もいますが、私はそう言うタイプではありません。何よりも先ほどの貴女の話だと貴女自身が知識と経験不足です。まずはその辺の理解から……
でわ、こうしましょ……明日また正午からお会いしましょう、丁度合わせたい人が……」
「彼が会わせたい人………」
彼の話だと一人の女性だと、元々は別のトレーナーからトレーニングを施して頂いていた様だけど、彼が言うにはトレーニング方法が間違っており……再調教中だと……
わたしは明日からのトレーニングに対する不安を抱きながら夫の帰りを待っていた。
「そうかぁ〜彼の前でオナニーを……しかも喫茶店内でぇ〜」
夫はそう言って上機嫌だった………。
夫は帰宅後、夕飯、お風呂の順で済ませて、ソファーの座りビールを飲んでいた。
そこに彼からのLINEが………
こんばんわ!!旦那さんはもうご帰宅ですか?
彼の疲れを癒すために、今日の出来事を話しながら彼のペニスを舐めて上げて下さい。なるべく丁寧にゆっくりと舌を使って、その際は今日の出来事で貴女のほたった体も慰めること!!ただし、二人での交わりは禁止です。
一通り終わったらLINEて連絡して下さい。
わたしは彼に指示されるままに、ソファーに座る夫の前で、自慰を禁止されほたっている体をさらけだす。
ズボンからペニスを出して、丁寧に裏筋から舌を使って舐めていく………
自身の右手の指で優しくクリトリスをあいぶしながら、今日の出来事を話していく………
話している最中に夫のペニスはいきり立ち、口の中にカウパ液が広がる…夫の性液を味わいながら、あそこに入れた指を激しく動かし掻き回す……
「あん…いい〜イキそう〜」
わたしの自慰とあえぎ声を嬉しそうに眺め、程なくして果てていく……勢いよく飛び出した夫の性液が口の中にいっぱいに広がり、夫のペニスは脈を打つ……性液の量が普段より興奮していることが伺える………
そんな夫の姿に、昼からほたっていたあそこがジンジンとうずく快感を覚える………
そして、昼間の行為を思い出しわたしも果てていく……
夫は果てたわたしの姿を見たあと、そのまま寝室に連れて行こうとしたので……
「ごめんなさい……わたしお風呂がまだなの……」
そう言って夫から逃げる様に浴室に向かった。
湯船に浸かり先ほどの情事をLINEで連絡する……。
程なくすると彼から返信が………
お疲れです。
貴女の積極的な姿勢に、旦那さんも満足でしょ
貴女も昼間の火照りは幾分取れたのでわ?
この後、旦那さんに求められても応じる事を禁止します。これは大事なことです。わたしとの約束を守れないなら、今後のトレーニングは破棄となります。
その事は旦那さんにもお伝えください。
それでわまた明日!!
彼の書いてある内容通り、幾分の火照りは冷めているが……
「まさか……自慰行為もダメなんてぇ……」
一度しか会ってない男に、性の管理をされる行為が、そこ知り得ぬ興奮を覚え、思わず触りたくなる衝動に駆られる……アイは湯船の中でただそれをじっと耐えていた。
夫を見送った後、彼からLINEが届く。
おはよございます。本日は11時に〇〇駅に集合です。服装にあまり指定はありませんが、ズボン……出来ればジーパンを履いて来て下さい。
「……ジーパンなんだ……」
てっきりセクシー系の格好を、指定されると思っていたのでちょっと意外だった……。
今日会う事は夫には秘密にしている……正確には彼からトレーニングのことは話すなと言われている。
彼の指示通り、ジーパンとそれに合うブラウス、一応下着は白のTバックとノーブラで向かうことに……
昨日同様にブラウスの上はから、黒カーディガンを一枚羽織っているが、ノーブラで外に出るのはドキドキする。
胸はある方では無いので、目立つ訳では無いが男性とすれ違うとなんとも言えない感覚が……
指定された駅の改札口で男女二人が立っている、一人は昨日会った男性……そしてもう一人は……
「おはよございます。思ったより早かったですね!!」
彼はわたしを見るなり早々に挨拶を、
「……おはようございます」
彼に付き添う30代ぐらいの女性も
「おはようございます……すいません待たせた様で……」
指定の時刻より5分ほど早く来たつもりだったが……
「いえいえ私たちが少し早かっただけです。
でわ、向かいましょ」
そう言って彼は歩き出す…少し遅れて付き添いの女性も……わたしは彼らの後ろを歩きながら女性の服装を見ていた……ジーパンにブラウス、わたしと違いちゃんとインナーも着ている……その事実を知ると妙に自分の格好が恥ずかしくなる……
「さぁ〜着きました、どうぞお上がり下さい。」
彼らの後ろを着いて歩くこと10分程、着いたのはマンションの一室にだった。
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