「そうだなぁ・・・じゃぁさ、『肉便器』って知ってる?」
ショータの説明は、衝撃的な単語から始まった。
驚きすぎた俺は、思わず固まってしまう。
もちろん『肉便器』については知っている。
AVやアダルトサイトには腐るほど散りばめられている言葉だ。
意味についても多少は理解しているつもりだし、真っ白い部屋の清潔なベッドで繰り広げられる男女のラブラブエッチなんかよりよっぽど好ましい。
だがそのアブノーマルをある意味象徴するような、女の尊厳を根こそぎ奪う言葉が自分の母親に向けられる日が来るなんか想像すらした事がなかった。
喉が詰まり息もできなくなった俺は、ショータの視線の催促にただ頷く事しかできなかった。
「この女・・・あ、『この女』ってのは聞いててイヤか?けどさすがに悠人の目の前で『悠人のカーチャン』って言うのはちょっとな・・・」
「そ、そうだな・・・まだ『この女』の方がマシかな・・・」
「だよな、さすがに悠人の前じゃな・・・まぁ調教中に本人に言うのは、それはそれでグッとくるもんが・・・」
「ん?」
「ん?あぁっ!いやいや、そうじゃなくて・・・あ、じゃぁ名前は?名前を呼ぶ時は『栄子』ってのは・・・」
「うーん・・・」
「俺らはよく「キョウコ」って呼んだりするけど」
「あ、キョウコならマシかも。それなら、なんか母親って気がしねえ」
「いや母親って気がするとかしないとかより、お前自分のカーチャンを共有マンコって・・・」
「ん?」
「あぁ!いやいや、何でもない何でもない!えーっとキョウコか、キョウコ・・・うんまぁいいか・・・」
「で、キョウコの話し、早く聞かせてくれよ」
「マシか・・・まぁ・・・えーっと、どこから・・・や、最初からか」
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