「えぇぇっ!?」
ショータの携帯に表示された画像を見て、俺は思わず声を上げてしまった。
そんな俺の反応を見ながら、ショータは「予想通り」と言わんばかりの満足げな笑みを浮かべている。
「どうだ、凄いだろ」
「いや、凄いっていうか、これは・・・」
そこには全裸の母が映っていた。
コートを広げて赤い紐で亀甲縛りにされた裸体を晒し、公園の真ん中に立ち尽くしている。
「これ・・・こんなの・・・」
「悠人に撮ってもらった写真の中にさ、バスタオルを広げてるのあったろ?アレを見てピーンと来たんだよね」
確かに撮れた写真の中にそういうアングルのものはあった。
風呂上がり、全身を拭き終えた母がバスタオルを体に巻き付ける直前の1瞬を切り取った奇跡の一枚だ。
まるでバスタオルを自分で広げ、目の前にいる男に見せつけているようなポーズ。
バスタオルは茶色いロングコートに塗り替えられ、場所は近所にある公園の街灯の下になっているが、確かにそれに見えなくもない。
しかし・・・
「凄いな・・・こんな・・・ぜんぜんコラに見えないよ・・・」
写真を凝視しながら絶句している俺を見て、ショータはさらに満足げな顔になった。
それにしても、この写真は今までのものとはクオリティーが全然ちがった。
これまでは切り貼りだと一目でわかるものばっかりだったのに、このコートはそんな切れ目が全く分からない。
亀甲縛りの赤いロープの皮膚への食い込みも本物としか思えないし、何より街灯の光の当たり具合なんて完璧だ。
本当に撮ってきたと言われたほうが信じられるレベルで、コラ画像とは思えない写真だった。
まさか、本当に母が・・・
いや、それは絶対にない・・・
あの母が、こんな事をするはずがない・・・
でも・・・
俺は弱みを握られて調教されてしまうというような、AVでしか在り得ないシチュエーションを想像した。
悪い男に脅され、どうしようもなくなって言う事を聞いてしまう女。
最初は嫌がっているし本当に恥ずかしがっているが、何度も繰り返すうちにだんだんと・・・
まさか、そんなはずはない・・・
よりにもよって、あの性格の母がそんな・・・
でも、もしもそうなったら・・・
そんな事に反応する女の一面を隠し持っていたなら・・・
俺は絶対に違うと思いながら、心のどこかで否定しきれない気分でいた。
モヤモヤして、ゾワゾワして、どう表現して良いのか分からないが、とにかくほんの少しだけ興奮していた。
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