「ショータ・・・」
ある日の放課後。
その日はショータと2人きりだった。
最近はなぜか4人全員が集まるって事が少なくなった気がする。
ショータかトオルのどちらか1人って日がほとんどだ。
コウジなんて、放課後には週に1日くらいしか会ってない。
「どした?」
「最近、なんも言ってこないな」
「何を?」
「や、母親のヌード撮ってこいとか、スカートの中を覗くのを手伝えとか・・・」
それはここ数週間ほど持っていた疑問だった。
ずっとうっとおしいくらい言い続けていたのに、いつの間にか全く言わなくなった。
もちろん肉親に性的な目を向けられるのは いくら仲のいい友人とはいえ微妙な気分になるから それはそれで良いのだが・・・
「あっ!・・・あ~・・・あ~・・・まぁな」
「どうした?」
「あ、いや、何でもない。何でもないよ、マジで」
「・・・ふ~ん・・・」
俺はショータの反応に不自然さを感じた。
何がとは言葉にできないが、どうにもよそよそしい。
まるで何か秘密がバレそうになった時のような焦りを感じる。
そんな風に思っていると、慌てた様子でショータが話題を変えてきた。
「あっそうだ!アレ見るか?アレ」
「アレって?」
「アレだよアレ、お前のカーチャンの写真」
「あぁ、コラしたら見せてくれるってやつか・・・」
「どした?やっぱ自分のカーチャンのは見たくない?」
「う~ん・・・・」
「どうしたんだよ、コウジのカーチャンのコラなんて けっこう気に入ってるだろ?」
「や、まぁそれは他人のカーチャンだし・・・実際に会って話したこともあるし・・・」
「一緒だよ、どうせ画像なんだから。ま、いーじゃん、見せてやろうと思って保存してきてんだよ」
そう言っていそいそと携帯を操作するショータを見ながら、さっきの疑問にモヤモヤしていた。
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