ふと気になって息子を視線で追った。
いつになくコソコソとしている。
物音を立てないように覗いていると、息子は脱衣所に入っていった。
何か持っていた?
息子の少し不自然な姿勢を思い出しながら息子の去った脱衣所の中を調べると、見覚えのないカメラを発見した。
そのカメラは位置も角度も脱衣所に立つ誰かを盗撮しようとしたのは確実だった。
対象はもちろん私だろう。
まさか息子が私を?
そんな、いったいどうして?
ふと、そのカメラに見覚えが無いことに気が付いた。
こんなの買い与えた覚えはないし、自分で買うには おそらくだが高額なものだ。
絶対に息子の持ち物ではない。
ならば、誰の・・・
その答えは1つしかなかった。
3人の顔が脳裏に浮かんだ。
とても悪い顔をしている。
これを使えば、あの女を言いなりにできるんじゃないか・・・
ばら撒くぞって脅したら、何でもできるはず・・・
そうなったら、あの女は俺達の・・・
私は怖くなり、けれどカメラを元の位置に戻した。
膝が震えて息が苦しかった。
体の芯がジンジンとしてくる。
そのままゆっくりと、私はブラウスのボタンを外していった。
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