「なぁに?それ・・・それって、まさか嫉妬してんの?貴方が私に?」
あの夜から3ヶ月が経ち、こんな光景が この安居酒屋の恒例になっていた。
久美子さんを席に誘い、隣に座らせるゲンさん。
そのゲンさんの腕に抱きつきスナックのホステスのように媚びながら、右側には必ず青年を座らせる久美子さん。
そんな3人を囲み、ゲスな好奇心と下心を丸出しにして酒を飲む常連客達。
「ったく、いつも言ってるでしょぅ?この子って まだ大学生なのよ?」
そう言って、久美子さんはゲンさんの手に抱きついたまま体を揺らした。
右手に持ったグラスでビールを口に運び、そのまま一気に飲み干していく。
目の前に座った3人は久美子さんの脈動する喉の動きに、開いた胸元に、その胸を押し付けるように抱かれているゲンさんの腕に羨望の眼差しを向けながら生唾を飲み込んでいた。
「学校に行くたびにハタチの女子大生に囲まれてる子が、私なんか相手にするわけないでしょ?何言ってんのよ、まったく・・・」
「へへ、へ・・・や、でもさ、へへ・・・久美子さんだって若い男がいいだろ?
・・・その・・・旦那って還暦とか言ってたし・・・その、体力とか・・・いろいろさ・・・
ヤリたい欲求とかさ・・・そんなの、若い男に向けられたら疼いちゃうんじゃないの?」
そう言ったのはユージだった。
相変わらず空気の読めない、、、それどころか空気をぶち壊してしまう破壊力の下品な笑い声と意見だ。
※元投稿はこちら >>