俺は新聞をめくった。
視線は新聞に並ぶ文字をなぞっているが、その意識の全ては妻に向かっている。
全身を巨大なアンテナにして妻を観察している。
観察しながら、あの夜に見た光景を重ねている。
いま座っているソファーで、あの夜確かに妻は足を開いていた。
下品なくらいM字に両足を開き、激しくクリトリスを弄りながら俺ではない男を褒め称え、快楽を懇願しながら絶頂に達していた。
ブラを剥ぎ取るように脱ぐと おそらく男にされたのと同じくらい乱暴に乳房を揉み、乳首を抓りあげては引っ張りながら喘いでいた。
何度も何度も俺ではない男を求め、懇願し、何度も何度も絶頂に達していた。
妻はリモコンを操作し、いつものようにチャンネルを変えていく。
視線はテレビの画面に向けられているが、その意識の全てが俺に向けられているのが伝わってくる。
全身の毛をアンテナにして俺を観察している。
観察しながら、あの夜に見た俺を思い出している。
なんて情けない旦那だろうか。
あの夜、俺は俺以外の男の名を呼ぶ妻のオナニーを見ながらチンポを扱いていた。
下半身だけ全裸になった情けない姿で、今にも泣き出しそうな顔をしながらチンポを扱いた。
ここまで妻の献身を受けても固くなりきれないチンポを握り締め、情けなくトロトロと射精する姿を見て何を思っただろうか。
俺の事をどんな男だと思い、数時間前まで抱かれていた男の魅力を再認識したか、、、
いつもと変わらない朝・・・
いつもと同じ時間・・・
いつもと同じ行動・・・
けれど全てが変わってしまった。
けれど俺達は何も言わずに過ごしていく。
ただ夜を・・・2人だけの秘密の時間を待ち望みながら。
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