帰宅した妻は 少し怯えたようにオドオドとしていた。
着ている服も化粧も金曜の夜のままなのに雰囲気が暗い。
まるで とんでもなくイケナイ事をしてしまった少女が怒られる直前のような雰囲気で、俯き肩をすくめてリビングのソファーに座っている。
「・・・・・どうだった?」
「・・・・・・」
「・・・どうだったんだ・・・何があった・・・・・話してくれ・・・たのむ・・・」
「・・・・・・・・ごめんなさい・・・」
小さくなって震えながら座る妻を見ながら、俺の頭の中ではコージの話した言葉の一つ一つがグルグルと回っていた。
妻は・・・久美子は・・・本当にそんな事をしたのか・・・本当に受け入れたのか・・・本当に言ったのか・・・望んだのか・・・
全てが確かめたくて気が狂いそうだった。
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