7.
花見の後に両手に花だった一夜から三日後。
話しがあるようで朝から真理子が手招きをする。何だろう?って思って行くと
「ねぇ、雄ちゃん。私、もう暫く来て無かったから終わったんだと思ってて大丈夫って言ったんだけど、来ちゃったの。」
「何が?」
「アレよ。」
「アレって?」
「月一の… 」
「ほぉ。」
「もう女としては終わりかなって思ってたけど、アナタのお陰かもね。」
「そ、そうなの?」
「って事で、これからもヨロシクね。♡」と、Chu!ってしながら俺の股間をチョンと触って戻って行った。
(これからも抱けって事か。まぁ、ぽっちゃりになって今の俺の好みな感じにはなってるけど、真理子と体の関係を持つ事になるとはなぁ。しかもあんな形で… )
まさかこの歳で、こんな身近にセフレってのが出来るなんて思いもしてなかった。
それで朝にそんな事を言われたんで、昼飯後の珈琲タイムで花見の夜を思い出していた。
すると飲み仲間が話しかけて来る。
「雄ちゃん。小野ちゃん良いよなぁ。顔は可愛いのにムッチリしてて何か艶っぽいし。」
「そうだな。ノリも良かったし、楽しい子だったな。」
「あの子、真理子ちゃんの知り合いなんだろ。」
「何かそう言ってたな。」
「今度からウチの飲み会に誘おうぜ。」
「そうだな。来るか来ないかは知らないけど、真理子も居ることだし声をかけるようにするか。」
って、勝手に飲み会仲間に入れようってなった。
(後で伝えたら、「エッ!参加させて貰えるんですか?誘って貰えるなんて嬉しいです。」って喜んでくれてたな。)
そして花見から二週間後。
飲み会をしようって事になり今回は真理子が不参加になったんだけど、ヨーコちゃんは参加してくれる事になった。
居酒屋で乾杯。皆が「小野ちゃん。」って言うのに俺が「ヨーコちゃん。」って言うもんだから何で?
って話しになって、ジョンレノンで皆が納得。(そこで納得するところがオヤジの集まりなんだなぁって思う。)
そこからは仲間って事で皆「ヨーコちゃん。」になったな。(笑)
オヤジの飲み会だから定番のスナックで二次会。カラオケも上手いしデュエットもよく知ってる。
チョッとエッチな話しでもケラケラ笑いながら盛り上がってるしホントに楽しい子だ。
帰り道。今日は終電で帰る奴と一緒に駅まで行ってタクシーを捕まえようって事になった。
他の仲間は駅の東側。俺とヨーコちゃんは西側で皆と別れて駅の向こう側へ向かう。駅の上で電車に乗る仲間ともバイバイ。
階段を降りてると俺の腕に捕まってくる。
「どうするヨーコちゃん。もうチョッとぐらい呑むかい?」
「エェ。♡」 って事で、居酒屋にでも寄ろうと歩いてると話しかけられる。
「あの、雄二さん。」
「ん?」
「二人きりの時は弓子じゃ無くてイイんで、ちゃんは無しでヨーコって呼んで貰ってイイですか?」
「どうして?」
「だって、身内以外の人で呼び捨てしてくれる人って居ないんですもん。」
「呼び捨てがイイの?」
「この前。雄二さんが真理ちゃんの事を真理子って呼び捨てにしてて、イイなぁって思っちゃって。」
「可愛いな。ヨーコって。(笑)」
「何処がですか?可愛くは無いですよ。」
「呼び捨てを羨ましがるなんて可愛いじゃん。」
「… 」
「ヨーコ。」
「ハイ。♡」
「呑みに行くの辞めてヨーコの部屋に行ってもイイかい?」
「ハイ。♡♡♡」って事で、タクシーを捕まえた。
※元投稿はこちら >>