30.
朝。ホテルのモーニングを食べて出掛ける。連泊は荷物を置いて出掛けられるから楽ちんで良い。
それに博多は地下鉄の一日乗車券とか100円バスとかがあって便利だ。
博多は何度も来てるけど、LIVEばかりで、観光は殆どした事が無かったので観光コースのマップを参考に二人で色々巡ってみた。
山笠の神社や真っ暗な胎内巡り、タワーに登ったりした。
そしてお昼前。今では超有名店になってしまったけど、青いバケツのラーメン屋さんに入る。
一時期は気難しい店になってたけど、今は雰囲気も変わり随分お気楽になった。
二人で名物のカレーの替え玉までしっかり味わって来た。(笑)
「どうだった?」
「うん。美味しかった。って言うか、豚骨ってチョッと臭みが特徴みたいなところがあるけど、此処のは全然違った。」
なんて話しながら古くからある喫茶店へ行ったり明太子のお店を覗いたり。
有名アーティストを多く輩出したライブハウスへ行ったりなんかした。
今夜は俺が昔から好きなんだけど、全国的には有名じゃ無い人のLIVE。
多分、呼んでくれた博多の方たちと打ち上げがあるんだろうな。17時半開演で約2時間半。20時過ぎに終了した。
この時間なら大浴場が使えるからと取敢えずお風呂に入ろうとホテルに向かう。
「雄ちゃん。私、今日の人って全然知らなかったけど、凄く良かった。(嬉)」
「歌も良いし、面白いだろ。」
「うん。歌は聞き入っちゃったし、話しがメッチャ面白かった。」
俺の方が早いだろうから部屋で待ってるねと別れて浴場へ向かった。
22時前。チョッと遅めの晩御飯って事で隠れ家的なモツ鍋の店へ。
芸能人なんかがよく行く店は週末ともなると人だらけで待つのも面倒。俺の知ってる所は凄く落ち着いていて、実は有名人もお忍びで来るような店だ。
今日は味噌味で〆の雑炊までしっかり味わった。
「ごちそうさまでした。美味しかった~。(嬉) 同じモツ鍋なのに何で本場だとこんなに美味しいのかな?」
「なぁ。(笑) ま、本場で沢山の店がしのぎを削って切磋琢磨してるから洗練されてくのかもな。」
「でも、雄ちゃん。よくこんなお店知ってるね。」
「持つべきものは友ってやつだな。(笑)」
そんな話しをしながら店を出る。
「さぁ、夜の中州を満喫しますか!」
「雄ちゃん。」
「ん?」
「リクエストしてイイ?」
「あぁ、イイよ。何処か行きたい所あるの?」
「私、もう一回屋台に行きたい。お店入らなくてもイイから、あの屋台の並んだ川べりを歩きたい。」
「ヨシ。じゃぁ、行きますか。」と、歩く。
今日は土曜日。観光客や有名アーティストのLIVEもあったりで凄い人だかりだ。
「こんな雰囲気ってお祭りみたいで楽しい。」って、ホント子供のように嬉しそう。
「まだ何か食べられそうか?」って聞くと
「大丈夫。何の為のこのお腹ですか!(笑)」って、ポンッ!て叩いて見せる。
「ヨシ。じゃ、今日は明太子からだ。」と、天ぷらの店からスタート。
グルメもお酒も楽しめて、店主との会話やお客さん同士の一期一会、屋台のハシゴは本当に楽しい。
ヨーコは歩くだけでイイとか言ってたけど、やっぱり来たからには楽しまないとな…
だけど、流石にモツ鍋の後だからそんなには食べられなかった。(笑)
屋台も楽しんだところで、「チョッと呑んで帰るか。」と、中州のお店に立ち寄った。
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