20.
「もう、俺は必要無いんじゃねぇの?(笑)」 風呂から上がり、帰り支度をしながら話しする。
「それは違うわよ。私とヨーコちゃんは雄ちゃんを気持ち良くさせてくれてありがとうね。私もアナタを気持ち良くさせてあげるねって、お互いに思って愛し合ってるんだもん。ねっ、ヨーコちゃん。♡」
「エェ。私も昔から真理ちゃん大好きで、しかも雄さんに尽してるの見たら愛おしくなっちゃって。♡」
「まぁ、俺は普通なら見れないようなのを見せて貰えてチョッと興奮しちゃったけどな。(笑)」
「アラ。ジュクジュク熟女のレズビアンショーを?(笑)」
「あぁ。オバサン二人なら興味もねぇけど、ヨーコと真理子のは何か卑猥で淫靡でエロくって凄く良かったよ。(嬉)」
「私、雄さんに見られてるって思うと、余計に興奮して気持ち良くなっちゃいました。♡(笑)」
「ハマっちゃって、これからはコッソリ二人でなんてあるんじゃ無いの?(笑)」
「それは無いわよ。ねぇヨーコちゃん。」
「そうですね。無いでしょうね。(笑)」
「どうだか… (疑)」
「雄ちゃんが傍に居てくれるから出来るのよ。雄ちゃんの事を好きな者同士。色んな事も解り合えてるから、お互いに愛おしく思って気持ち良くなるの。アナタを近くに感じてそれを出来るのが嬉しいのよ。」
そんな話しをしてると部屋を出る時間になってしまった。
真理子が土産物を買ってる間に荷物を車に積み込み清算を済ませる。
(俺はいつものようにLIVEって言って出て来てるし、ヨーコは独身で旅行は誰にも言ってないので土産は要らない。真理子はヨーコが正社員になった御祝いの旅行と言って出て来たらしく、土産を買っていた。)
女将や仲居さんに見送られ出発。ヨーコが聞いてくる。
「雄さん。今日のお宿ってチェックアウトが11時だったじゃ無いですか。大体は10時かと思うんですけど… 」
「うん。あそこは『艶会』って、お色気の宴会客が多いんだけど、楽しくなって気が大きくなって延長延長で金額が想像以上になる人も少なからず居るんだよ。」
「まぁ、楽しければ… 」
「それで足りなくなって、どうするこうするで代表者が仲間を残しコンビニか銀行のATMへ… ってなるのが多いんだよ。その時間を考慮して他の所よりチョッと遅く設定してあるんだ。」
「へぇー、でもカードで支払えば… 」
「家でカードの支払先と金額みて追及されるってリスクを避けたいオジサンはいっぱい居るよ。(笑)」
「なる程ねぇ… だからロビーで団体さんが何組かいたんだ。」
「世のオジ様も遊びにまで気を使って苦労してるって訳だ。(笑)」
「その点、雄ちゃんはよく何も言われないわね。」
「俺は家では女共に虐げられて肩身の狭い生活してるし、借金と揉め事さえ無ければ何も観照される事が無ぇから、ある意味自由っちゃ自由だな。(笑)」
「まぁ、遊びに使える余裕を作っておいたってのは大きいわよね。」
「飲みに出て朝帰りは当たり前。LIVEだって言って一人で遠征に出るのも何時もの事。って、昔から自由な時間を作れるベースがあるから今はお気楽なんだけどな。(笑)」
「でも、雄さんの年代でこれだけ自由に遊べてる人って少ないですよね。」
「ヨーコちゃん。この人が闇の仕事してたのは聞いたでしょ。」
「えぇ。仲介屋さん。」
「それともう一つ裏の仕事をしてたのよ。(笑)」
「他にも… 」
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