「パブロフの犬」
支配者たちが、服従者に、屈辱と性的興奮を同時に与える。やがて服従者は、屈辱そのものを性的興奮として求めるようになり、支配者からの辱めや罵倒にも激しく勃起するようになる。快楽と服従へと誘(いざな)われた夫は、男としての尊敬−−−生殖機能である射精の自由までレズビアンたちに完全に支配されることにより、彼女たちへの精神的依存を深め、レズビアンたちの思惑通りの自己家畜化を進み始める。また「パブロフの犬」は、性的なサブリミナル効果(※)と同時に行われることが多く、それにより夫の洗脳と家畜化の成功率は、格段に上昇すると言われている。※具体的な詳細については後述する。
「み、美咲様は今どこに…?」
ところが、リサとナミの返事は意外なものだった。
「奥様ならたった今、加奈子先生と一緒にお帰りになりましたよ。お二人にとって特別な日なんですもの、奥様も加奈子先生のマンションにお泊まりになるそうです。浩司さんには一人でお帰りいただくよう、言付かっています。」
「浩司さん、良かったですね。さっき加奈子先生にエスコートされて、顔を赤らめながら助手席に乗り込むときの、あの恥ずかしそうな奥様の表情…私たち女性から見てもゾクゾクするくらい美しかったんですよ。」
「そ、そんな…」
浩司にとっては、おあずけを食らった形だ。浩司はいつも、診療が終わるたび、レズビアンとしての性的才能を開花させ、ますます美しくなる美咲を、羨望と憧憬の眼差しで仰ぎ見ることや、同性に愛されたばかりの妻の性的な匂いを嗅ぐこと、そして診療を終えたあとの美しく幸せそうな美咲に対して、はち切れんばかりに勃起しながら、手料理を提供したり、マッサージを施したり、彼女の使用人のように献身的に奉仕することが、彼にとって何よりも性的な歓びをともなう日常の習慣になっていたのだ。にも関わらず、美咲は女の恋人にお持ち帰りされ、浩司に「エサ」は与えられなかった。
そうなると「パブロフの犬」は、もっとさらなる屈辱を与えて欲しい、どんな辱めや屈辱的な行為であろうと、レズビアン様たちの性的欲求ためなら進んで受け入れたい…心の奥底からそう切望するようになる。浩司のマゾペニスは、行き場のない切なさに、下腹部にぴったりと貼りついたまま、服従の涙を垂らしていた。
「あ、浩司さん。そうそう、加奈子先生からとっておきのプレゼントがありますよ。はい、これ…」
それはナミが手にしていた紙袋だった。
ハッとして浩司は受け取ってみた。ずっしりとした長さの感触と、ホカホカとした温もりがあった。
浩司は恐るおそる中身を覗いてみた。
「おおっ…」
それは、医療用ディスポーザブルバッグに包まれた使用済みの性具――ペニスバンド(※)だった。
聞くまでもなく、加奈子が美咲に使ったばかりのものだろう。それは、美咲の加奈子への深い愛情の証しである白い粘液で、亀頭から根本までべっとりと塗りまぶされており、二人の愛の熱気がビニールの内側を白くくもらせているほどだった。先ほどまでこれに、キューッと吸い付いていたであろう、美咲の子宮の温もりが、浩司の手にぬくぬくと伝わってきた。
「あら、良かったですね、浩司さん。奥様と加奈子先生の愛の証しをもらえるなんて…」
「大切におうちに持ち帰って使いましょうね、うふふ…」
リサとナミが顔を見合わせて笑った。
男性器を精密に模したディルド。浩司にはそれが、加奈子への敗北と服従の象徴だと思うと、そんな男根そっくりな性具でさえ、崇拝の対象に思えてきて、ますます勃起するのだった。
※サブリミナル効果とは
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