浩司の脳裏には、キラキラと輝く夢のような世界から、美咲からのこんな声が聞こえてきた。
――――――――――――――――――――――
浩司さん、今までありがとう…私がこんなに幸せになれたのも、あなたがこのクリニックに連れてきてくれたおかげよ…
これからは私、加奈子先生の奥さまになって、女だけの美しくて官能的な愛の世界で幸せに暮すことになったの。だから、もう戻れないの…
浩司さん、私って、今まであなたの奥さんだったでしょ?だから私もまだ慣れなくて、恥ずかしくて、戸惑うことばかりだから浩司さんも心配よね?
でも安心して…みんな美しくて優しくて、キスも上手で、セックスもすごく上手なレズビアンたちばかりなの…私のことを心から大切にしてくれてるの…
そうだわ、ここにいるのは私くらいの年代の女性ばかりじゃないのよ。もう少し歳上のお母さまたちもいれば、あなたも想像した通り、まだ10歳くらいの小さな女の子たちもたくさんいるわ…みんなすごくエッチで、可愛らしくて、いやらしくて…私たちレズビアンは女に生まれて本当に幸せなの…
だから、あなた…ごめんね。もう二度と会えなくなるけど、何があっても私のことは忘れないでね…
――――――――――――――――――――――
(そ、そんな、美咲…、たのむ、行かないでくれっ…!)
待合室で頭を抱えている浩司を現実に引き戻したのがユカだった。通院以来、浩司を気にかけてメンタル面をケアしてくれてるスタッフだ。
「どうなさったんですか?浩司さん。そんなに落ち込んだりして」
浩司は我に返った。
「浩司さん、男性にとって、愛する奥様がレズビアンになるなんて、こんなにめでたくて素晴らしいことはないんですよ?…しかも加奈子先生のような美しくて最高の同性パートナーにも恵まれて…浩司さん、あなたは本当に幸せ者ですよ、おめでとうごさいます」
「そ、それはそうなんですが…」
言葉を濁す浩司にユカは言葉を重ねた。
「聞いてますよ?美咲さんは最近、主婦レズビアンの性的なサークル活動にも積極的に参加なさってるそうですね?そこでもパートナーがたくさん出来たんだとか…」
「そ、そうですね…美咲も素敵な友達がたくさん出来たと…すごく喜んでます…」
浩司は、レズビアンの友人…と言うより恋人…が、次々と増えてよろこぶ美咲の満ち足りた表情を思い出しながら、ますます勃起した。
「それに浩司さん…あなたは、美咲さんがレズビアン妻としての幸せに専念できるよう、お掃除や洗濯、料理など、積極的に家事をなさったり、最近では奥様のデートの送り迎えも自分からなさってるんだとか…」
「は、はい…」
浩司は恥ずかしさに赤くなった。もちろん浩司にとって最初は屈辱的だったのだが、近ごろではそれらにやり甲斐を覚えており、献身的に妻に奉仕しながらも性的に興奮していて、今もこうして勃起しているのもまた事実だった。
ふと浩司は、自分の股間がユカに見られてるのを知り、恥ずかしそうに前を隠した。
「いいえ、それはあなたが、奥様のことを心から愛し、尊敬しているという証拠なんですよ?…浩司さん、もっと自信を持ちなさい…あなたはレズビアンたちにとって本当に素晴らしい夫なんです。」
ユカが諭すように言った。
もちろん、浩司にとってはそれが当たり前の日常になっており、美咲に仕えられることをレズビアン服従願望のある夫として、震えるほどの興奮を覚えていたのだが、しかし、美咲が加奈子のプロポーズを受け入れたとなると話は別だ。美咲の夫の地位を加奈子に完全に明け渡すことを意味している。
「で、でもユカさん…私は離婚されてしまうのではないでしょうか…」
浩司は、クリニックでは言いにくかったことをついに口にした。
するとユカは、目を丸くして笑い出した。
「何を言ってるんですか?浩司さん。レズビアンになった奥様たちが、あなたのような献身的で素晴らしい夫と離婚するはずがないじゃありませんか。」
浩司には最初、ユカが何を言ってるのか意味がわからなかった。
しかし、彼女から説明を受けるうちに浩司は、今すぐ自分の勃起したペニスを手淫責めにしなければ、気がおかしくなりそうなほど、激しく勃起していくのだった。
※元投稿はこちら >>